2018年8月8日水曜日

キャンベル・スープ缶を使った『CAN SPEAK 』をつくった! -4

キャンベル・スピーカーの上にのせる、音響拡散のための球面素材に使えそうなものを偶然ある店で見つけた。

ガラスの多面体で構成されたペーパーウェイトがそれだ。スチール球が約100gなのに対し、ガラス球のほうは約50gと軽量だが、ミラーボールのような反射面が美しい。

このガラス球、ペーパーウェイトなので底面が平らになっているため、上にのせる際には上部のとがった部分をスピーカーグリルの中心に埋めるようにして設置してみた。

2個のせてみると、見た目のゴージャズ感ではスチール球より上である。音の拡散性能については、中心から12面にわたってガラスがカットされているので、スピーカーのセンターキャップから発せられる音を12方向へ拡散させる効果が期待できる。

スチール球との比較では、ガラス球のほうがエッジが効いていて音を拡散する瞬発力は上回っているようだ。
一方のスチール球は、ガラス球で際立っていたエッジがとれ、反射する向きがすべて均一なため音波が振る舞うことで音がまるくなり、より自然な広がり方をしているように感じる。

いずれにしても、聴感上の差はごくわずかなので、最後は気分の問題のほうが大きいかもしれない。

尚、数時間のテストの結果、音量を上げていくとその音圧でガラス玉は微妙に向きが変わったりと影響を受けていることがわかった。

一方、スチール球のほうは微動だにせず安定しており、これは重量の差がそのまま影響しているようだ。

ガラス球は平らな底面を下にすることで、この問題は回避できそうだ。音が拡散していく瞬発力は衰えるが、逆さに設置しているときより音がまろやかになり自然な広がりかたになる。

低音に関しては、倍の重さを持つスチール球のほうが弾力感のあるタイトな響きで一枚上の印象だ。低音が増し音が360°に広がる上に設置上の安定感もあることを考えると、トータルではスチール球に軍配があがりそうである。

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