ヤマハのダイナミックギター No.80 のリペアを行いました。ブリッジの付け根に沿って、23cmにも及ぶクラックが入っていて、このままではとても使えない状態です。
まずは、トップの割れ具合を見るために、デジカメでギター内部を撮影。ブリッジ端のちょうど下あたりにブレーシングが扇状に2本付いているのが見えます。

これは、ダイナミックギターに元々付いている力木のようで、反対側にも同じブレーシングが施されています。

次に、タイトボンドを注射器で割れ目に摺りこんでからクランプで固定。このまま数日放置してから、割れ目に沿って内部から木のパッチで補強しました。

強力マグネットでパッチを挟むようにして固定し、タイトボンドが乾くのを待ちます。パッチが接着できたら、ボディをコンコンと叩いてみて、クラックの補強状態を確認します。

反響音がコーンと濁りなくボディ全体に響いていれば、きちんと補強されています。割れ目の周囲についていたテープの剥がし跡もきれいに拭き取りました。

鉄弦を張ってみると、やや弦高が高めです。6フレットを境にした弓なりの順反りが原因のようです。幸い、元起きはしてませんでした。ネックアイロンによるヒーティングを数日間かけて繰り返し、一週間放置してみるとネックは真っ直ぐになり、弦高も適正なレベルまで調整できました。