2015年3月19日木曜日

オリジナル スワン型スピーカー製作記 その3

DIYショップに頼んでいたバッフルができあがりました。こちらは500円の1合枡用で82.5mm×83mm、穴はφ60mmで加工してもらったもの。

この1合枡は、本物の枡(百均のものは枡型小物入れ)なので精度は高く、檜を使っているので良い香りのする良品です。

使用するユニットが安価なので、1個500円のエンクロージャーは高級な感じがします(笑)。

 
行きつけのDIYショップでは、売り場で買った材料しか加工してもらえないので、100円ショップで買った枡の穴開け用に自在錐を買うことにしました。

ネット通販で送料込み2,933円の出費でしたが、今後もバッフル用の穴開けに使えるので、ここは奮発のしどころです。


このように、電動ドリルに取り付けて使います。切る材料は万力などでしっかりと固定する必要があります。

ドリルを回転させると、みるみるうちに穴が削られていきますが、9mmの厚みがある板では思いのほか時間がかかります。








すべて自分で作業したい人には便利なツールではありますが、その労力を考えると・・なるべく自分ではやりたくない作業です(苦笑)。

丸はきれいに削れますが、精度の点ではプロ用機材にはかないません。また、切口が露出するような用途にも向かないと思います。


音道用の穴をくり抜いた1升枡と1合枡です。共に百均の枡ですが、材質が異なるのでしょう、1升枡のほうが木がやわらかく、削りやすいです。

薄くやわらかい板は、強度はありませんが、その分振動が大きいので、共鳴しやすい性質を持っています。その意味では、音圧を効率よく伝えるべきヘッドパーツは固いほうが良いと考えられます。


1升枡の内部に音道用の板材を貼りあわせた状態です。なるべく音道を広くしたいので、ここは4mm厚のMDF材を使いました。

ネックを音道1とすると、共鳴箱の穴の下にのびる2枚が音道2、コの字の板材が音道3になります。

組み上げてみると、音道3のコの字の間隔はもう少し広くても良かったかもしれません。(現状は74mmなので82mmくらい?)

空気は、狭いところから広いところへ抜ける際に圧力として増幅されます。

トランペットやサックスなど管楽器の構造がそうですし、ドーム球場から外へ出るときに感じる風圧を経験したことがある方なら、その威力を体で感じて知っているのではないでしょうか。

バックロードホーンの基本原理はこれと同じといっていいでしょう。



音道の貼り付けの後は、裏板を貼り付けてさらにネックを接着すれば、枡スワン型スピーカーの共鳴箱が完成です。

1合枡のヘッドパーツは、使うユニットごとに交換して使いまわせるよう、しばらくは固定せずにこのまま使おうと思います。

さあ、どんな音が飛び出すのでしょうか?

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