1969年発売のビートルズ11枚目の作品「イエロー・サブマリン」を聴いた。"Only A Northern Song"を除いてオリジナルのステレオマスターが元になっている。
旧CDよりも中低音の音圧が上がっている他、音もクリアになっている。"Only A Northern Song"は、旧CDは疑似ステレオ版だったため、位相がずれたような不快な音だったが、オリジナルのモノラル音源となって、スッキリした音に生まれ変わっている。
(「Yellow Submarine Songtrack」では、新リミックスによる真性ステレオヴァージョンを聴くことができる)
"All Together Now"では、14秒と24秒辺りに入っていたカチッというノイズが除去されている。
"Hey Bulldog"は、音圧が顕著に上がっており、ポールの唸るようなベースラインをより堪能できる。旧CDでは、高域が強調されて歪んだ感じに聴こえていたが、新CDでは音のバランスが格段に良くなっている。FMラジオの周波数がピタッとあってヒスノイズがカットされた時のような感じだ。
"It's All Too Much"は、ドラムとリードギターの音をオフ気味にして、後から加えられた手拍子やブラスの音をオン気味にするなど、サイケデリックな効果を狙った曲だが、旧CDより全体的に音がクリアになっている。また、旧CDよりもフェードアウトのタイミングが遅らされており、最後のほうでカウベルを連打する音がハッキリと聴きとれる。
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