2009年5月12日火曜日

Humming Kitchen "Strange Tomatoes"

ハミングキッチン「ストレンジトマト」
daisyworld discs COCP-35383

ハミングキッチンの3rd.アルバムが4/29に発売された。細野晴臣さんのレーベル、daisyworld からのリリースで、コロンビアミュージックエンタティンメントが発売元となっている。

何を隠そう、2004年に彼等の1st.アルバムを monophonica records から発売してから、早いもので5年の歳月が経とうとしている。5年前の今頃といえば、6月の全国発売を前にしてWEBサイトの制作から、宣伝活動でラジオ局やCDショップなどを飛びまわっていたのを、ついこの間の出来事のように思い出す。

すべて初めての経験ながら、音源制作からCDプレスという行程を経て、無事に全国発売まで漕ぎ着けたものの、その"航海"は生易しいものではなかった。
WEBサイト運営、A&R、セールス・プロモーション、受発注管理といった業務に追われるばかりで、もっとも必要な宣伝活動が思うように運ばなかったのである。

その後、彼等は名前を「ハルモニア」から「ハミングキッチン」へと改名して、活動の場をどんどん広げていった。自分は音楽業界から一旦身を引いて、本業である広告業界にもどり、いくつかの大きなプロジェクトにも携わった。"航海"は別々の船に別れはしたが、それぞれの旅は今も続いているのだ。

GW真っただ中の先週、銀座山野楽器に立ち寄ってみると、彼等の新譜が置いてあったので一枚買ってきた。前半は、ハミングキッチンらしい曲で進んでいくが、後半は今までのイメージとかけ離れた楽曲が続いて意表をつかれた。ポップな曲でグイグイと引っ張っていくのかと思いきや、"しずけさ"すら感じさせる大人っぽい曲が後半を占めている。"ほのぼの"とした空気感から抜けだした、愁いのような気配がサウンドから伝わってくる。

雑誌やラジオ、WEBサイトで彼等の名前もよく目にするようになった。周囲からの期待も以前とは比較できないほど高まっていることだろう。ハミングキッチンの更なる飛躍に期待したい。

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