2009年5月25日月曜日

Gibson L-4(1948年製)

Gibson L-4 のキーワードでWEBを検索していたら、どこかで見覚えのあるギターに出くわした。
もう既に販売済みのマークのついたそのギターは、1948年製の Gibson L-4 Fホールで、ギター表板の傷の付き方から、自分が以前所有していたギターであることが判明した。

このギターとの出会いは、今から3年ほど前にさかのぼる。千葉在住のブルースギタリストから譲っていただいたもので、錦糸町の「すみだトリフォニーホール」の前で受け取ったのが、何を隠そうこのギターだった。

ケースが無かったので、お茶の水で途中下車してギグバッグを買っていったのを憶えている。
ギターは、長年の使用と経年変化でラッカー塗装は剥がれ落ちており、高級品である L-4 の面影は残っていなかったが、ブルージーな鳴りに惹かれ、その場で商談は成立した。

持ち帰ったギターは、行きつけの酒場に偶然いたプロミュージシャンの目にとまり、その場で即興のライブが繰り広げられたのだが、そうした偶然も、今思えばこのギターが持っている不思議な力が引き寄せたものだろう。

譲ってくれたギタリストから聞いた話によると、何とこのL-4は、あのオールマン・ブラザーズのグレッグ・オールマンが来日した際に、サウンドチェックを受けたことがあるものだという。後日、グレッグ本人がこのギターを抱えている写真をメールで送ってもらったから、本当の話である。

このギターはしばらくの間、自分の愛用ギターとしてライブや練習用に使っていたが、経済的な理由で、泣く泣く手放してしまったという苦い思い出がある。

偶然というものは重なるもので、このギターを販売していたショップは、先月入手した1917年製の Gibson L-4 を買った場所と、おなじ店だった。このショップは本厚木にある店で、自分が行ったのはその時が初めてである。その経緯は4月9日のブログに書いたとおりだ。

果たして、今はどこで誰の手に渡っているのだろうか。

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