2015年4月4日土曜日

オリジナル キューブ型スピーカー製作記 Part2 その2

今回も、ユニットは裏打ちにしました。8cmフルレンジユニットF77G98-6の構造自体が、もともと内側取り付け用で、エッジの外側に共振防止と保護用のゴム枠があるので、裏打ちのほうが理にかなっているのです。

それと、デザイン面の参考にさせてもらったLS3/5aも裏打ち構造であることが、ちょっとしたこだわりとして重要かなと思いました。




バッフルは、事前に水性のツヤ消し黒で塗装しております。φ74mmのバッフル穴にF77G98-6を裏側からはめると、パチッと音がする感じでぴったりと密着します。

バッフルの裏側です。F77G98-6のマグネットは無骨で磁力もかなり強力です。ここだけを見てもいい音がしそうです(笑)。






バッフルは、前回の反省で厚さを3mm広げ、8mm厚のアガチス材を選びました。ユニット取り付けの際に、もっとも気を使うべきなのは、実は木ネジ選びです。

木ネジは、長すぎると穴が貫通してしまうし、短すぎてはユニットを十分に支えきれません。思案したあげく、太さ3mm×長さ8mmの木ネジに0.5mm厚のワッシャーをかませてネジをかしめました。

3mm以上の太さにすると、木目にそって木が割れる可能性があります。ネジ止め位置とバッフル穴の位置が近いため、強度的な問題もあります。黒く塗装するのであれば、木目を気にする必要もないので、バッフルは強度のあるMDFのほうがいいかもしれません。


木ネジをゆっくりと締めていきます。間違ってもドリルは使ってはいけません。アガチスにかぎらず、薄板の単板は木目にそって木が割れやすいからです。ネジは、対角線上に少しずつ締めていくのが基本です。


今回は、慎重に作業をしたため、バッフルを傷つけることも、隙間をつくることもなく、きっちりとユニットを取り付けることができました。


バッフルとユニットの取り付けが終わったら、次は配線のハンダ付け作業です。今回の配線コードは、ケーブル専門店、九州電気で買ったスピーカーケーブル(m単位210円)を使いました。

ターミナルは、秋月電子で売っているL(黒)R(赤) バラのものです。ターミナル自体がボルトになっていて、裏側から2個のナットで締めて固定するタイプです。

8mm厚の板では、ボルトの長さが足りずに、ワッシャーとファストン端子用接点を外さないと取り付けできませんでした。そのため、配線は直接ボルトにハンダ付けしています。※ナットを1個にすることで、この問題は解決できました。


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