2018年6月30日土曜日

新作スピーカー『CAN SPEAK』をつくった!

空き缶を使ったスピーカー『CAN SPEAK』を製作した。最大の特徴は、スピーカーユニットを逆向きに取り付けることで、缶の空洞へリング状に空気を送り、その跳ね返りをコーンを通して排出させ、音を響かせるリングリバウンド方式※を採用した点だ。簡単に説明すると、ドラムや太鼓の音が丸い空洞を共鳴させて音を増幅するのと同じ原理である。

ご存知のように、スピーカーはコーン(スピーカー表面の皮)がピストン運動することによって音を伝達させる仕組みだ。

常に同じ周波数の音波をコーンの表裏で発生させており、スピーカーユニット単体で音を出すと、滞留する性質をもつ低い周波数同士は干渉して音を打ち消しあうため響かない。拡散する性質をもつ高音だけが聴こえるのはこの波の干渉原理があるためだ。

つまり、スピーカーとは極論してしまえばエンクロージャーやバッフルを使っていかに低音を増幅するかということにつきるのである。今回製作した『CAN SPEAK』は、円筒内を音波がリング状に伝わる特性を利用して、これを底面で跳ね返らせるリングリバウンド方式※を採用。
低音成分を効率よく増幅させると同時に、高音はユニットから4つの方向へ拡散させることで全方位に音が広がるという特徴を持っている。

スピーカーユニットには、マレーシア製の5cmフルレンジ OAF16439A1(16Ω 5W)を使用。ある程度、エイジングに時間のかかるユニットで、24時間鳴らし続けることで見違えるように音が良くなっていく育て甲斐のあるユニットだ。
ただいま、iTunesで音楽をシャッフル再生させながらエイジングを重ねているが、時にハッとするような音場を空間に浮かび上がらせてくれる、なかなかユニークで楽しいスピーカーである。

ちなみに『CAN SPEAK』とは、言葉が通じるという意味だが、日英共通の発音で同じ意味を持つ「缶」と「CAN」にスピーカーの「SPEAK」を足して命名した名称だ。

※リングリバウンド方式とは、缶などの円筒形状に沿って伝わった音波を底面で反射させ再びリング状の音波として跳ね返らせることで自然なゲートエコーを創出し、ユニットのコーンをフィルターとして外部に音を伝達する方式。今回のスピーカー製作を通じて筆者が考案した技術である。

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