2015年1月27日火曜日

スワン型バックロードホーン ターキー1/2 組み立て記 その5

音道ブロック1の次は、音道ブロック2の組み立てです。凸状のかたちをした板の前後に高さの違う板を2枚ずつ接着します。貼り付け位置には鉛筆で印を付けますが、それでも誤差が生じますので、ボンドが乾かないうちに再度測って位置を微調整します。

音道ブロック2の組み立てが終わったら、いよいよ音道ブロック1との結合です。2つの音道ブロックを囲むかたちで側面と前面に貼られる板で仮止めをして、位置を微調整しながら接着します。

写真は、接着がほぼ固まった状態の2つの音道ブロックです。ここまで組み立てて、ようやく音がどの経路で伝わるかが理解できるようになりました。

この内部構造は、外側の板を貼りあわせてしまうと二度と見ることができないので貴重です。各層には必ず音の通り道となる空洞ができるようになっています。



音の通り道を直線で構成するという設計意図が、見た目の美しさと自然に調和して機能的な美しさを醸しだしています。

まるで何かの建築模型を作っているかのように複雑な構造です。その形状は、どこかフランク・ロイド・ライトの落水荘を思い起こさせます。





内部の躯体が出来上がったので、間髪をいれずに前面と側面板の接着に入りました。この工程では、なるべく接着面に隙間を作りたくないので、クランプを使って固定しております。

写真にあるように、大中小のクランプがあると便利です。手持ちのクランプを総動員して、何とかキッチリ固定することができましたが、ハタ金やコーナークランプがあるとなお良いでしょう。




ここまでくれば、スワン型スピーカーの組み立ても7割は終了です。この後に上部と下部の板を貼り合わせますが、幾層もの板の切口を平面の板に接着するため、なるべく端部を水平にそろえる必要があります。

ヤスリを駆使してどこまで水平を出せるか、腕の奮いどころです。

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