2/28(土)にロードショー公開された映画「オーストラリア」を観てきた。六本木のTOHOシネマズ、2階の7番スクリーンで観たのだが、大スクリーンとサラウンド音響の迫力は中々のものだった。
席は劇場メイン通路の最前列だったのだが、大スクリーンに映し出される情報(演技、字幕、背景、等々)をストレスなく把握するには、もうすこし後ろの席の方が良さそうだ。
作品は2時間半を超える大作で、全体が二部構成となっている。じっくりと最後まで観るには集中力が持続できず、見終わった時にはかなり疲労感を憶えた。
タイムテーブル上の問題もあるとはいえ、インターミッションをはさんだほうが良いように思う。
主演のニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマンともに中々素晴らしい演技を披露していて、とくにヒュー・ジャックマンは、以前観た映画「ニューヨークの恋人」の時より遥かに円熟味と野性味が増しており、オスカー女優のニコールに一歩も引けをとっていない。
彼は、実際にオーストラリア出身の役者で、まさにはまり役のキャスティングである。
ちなみに、ニコール・キッドマンも、ハワイ生まれのオーストラリア人で、14歳の映画デビュー作品も豪州映画。
脇を固める、キング・カーニー役のブライアン・ブラウン、ニール・フレッチャー役のデヴィッド・ウェンハムの二人もオーストラリア人で、オーストラリア出身俳優に、世界が再度注目する機会になるのではないだろうか。
アポリジニの少年役、ブランドン・ウォルターズの精悍な目は、映画マッドマックスに出演していたブーメランの達人少年役、エミル・ミンティに通じるもので、勇敢なアポリジニの少年という題材からか、ほのかな既視感を憶えた。
オーストラリアの近代史が凝縮されたこの映画は、第二次世界大戦前後の時代背景が舞台となっており、日本海軍による容赦ない空襲爆撃のシーンも登場する。植民地特有の複雑な人種問題が、日本による占領統治によって意識変化が起っていく過程などは、深く考えさせられた。
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