2008年12月22日月曜日

The Day the Earth Stood Still

The Day the Earth Stood Still(1951)

映画「地球が静止する日」を観てきた。上記の写真は、1951年公開のオリジナル版の宣伝用スチールで、1974年に発売されたリンゴ・スターのソロアルバム「Goodnight Vienna」のモチーフにもなっているアートワークだ。

観たのは、キアヌ・リーブス主演のリメイク版で、六本木のTOHOシネマズで12.19から公開されている映画だ。最新のSFXを用いて撮影されており、なかなかの迫力に仕上がっている。
ロボットの“ゴート”は、より巨大化してはいるが、体躯のデザインは忠実に再現されいて、ハリウッドのリメイクへの流儀を感じさせる作品となっている。

「The Day the Earth Stood Still」は、上記以外にも、横山光輝氏作「鉄人28号」「ジャイアントロボ」や、大映「大魔神」などに、明らかに影響を及ぼしている。

巨大ロボットの原型と考えられるのは、ユダヤ教の伝承のなかに登場する「ゴーレム」で、この題材をはじめて映画化したのはパウル・ヴェゲナー監督による1914年のドイツ映画「ゴーレム」である。
第一次世界大戦が勃発したこの年に、文明がもたらした環境破壊への戒めとして、このような題材の映画がつくられたことは興味深い。

2008年版「The Day the Earth Stood Still」は、クールなクラートゥを演じきるキアヌも良いが、勇気を持って地球のために孤軍奮闘するヘレンを演じるジェニファー・コネリーがオスカー女優らしい名演技を披露している。そして、息子役のジェイデン・スミスがとても可愛い。

科学的な論証はさておき、ヒューマンドラマとして観れば、観ておいて損はない映画である。

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