2018年4月7日土曜日

AVIREXのA-2フライトジャケットにAAFデカールを貼る

メルカリでアビレックスのA-2を見つけた。送料込みで6,300円。値下げと謳われていたので、元は6,800円くらいだったのだろう。サイズはS表記だが、USサイズなので日本サイズのL位だという。

アビレックスのA-2は、過去にもオークションで落札したことがある。裏地のパッチワークに見覚えがあるので、おそらく同じ時代(1970年代?)のA-2で、アビレックスとしてはよく出回っているタイプのものだ。

USサイズなのでサイズが2段階くらい大きいというのはうなずける話で、前のアビレックスも大きすぎて自分には合わず友人にあげてしまった。今回のものはサイズが合いそうだし、ネームプレート付きというのも気に入ったので6,300円で購入した。
革はシープスキンで、これはアビレックスの特徴である。リアルマッコイズやバズリクソンズなどの復刻系A-2ファンから言わせれば、A-2の革はホースハイドでなくてはならず、シープスキンなんて邪道ということらしい。しかし硬い馬革をタイトアップして着るA-2は、何とも窮屈で着心地は決して良いとはいえない。

ホースハイドでも、エアロレザーのハイウェイマンなどは硬いのに着心地が良いので、原型にこだわるよりも適度に着心地を考慮して作られたA-2のほうが自分には合っているように思う。
アビレックスの特徴的なライニングのパッチワーク。A-2ではなく海軍用のフライトジャケット、G-1のパターンを流用して作られているようだ。

両サイドに内ポケットがあり、収納性も考慮した実用的なデザインとなっている。フロントポケットの裏にはハンドウォーミング用のサイドポケットが装備されている点も、G-1譲りのデザインだ。
A-2のライニングは、オレンジ色の生地が縫製され、内ポケットもなしというのが定石だが、ここは好みが分かれるところだろう。

さて、このアビレックスA-2に、AAFデカールを貼るのだが、今回は「水転写式」タイプを試してみることにした。

前回は「熱&水転写式」のデカール(ともにMASHで購入)を使ったのだが、仕上がりにどのような差があるのだろうか。

「水転写式」のほうは、デカールの他に貼り付けに使う接着剤と仕上げ用のコーティング剤が必要となる。作業工程としては、「熱&水転写式」の倍くらい手間がかかるのが難点である。

アビレックスA-2の左腕にAAFデカールを貼り付けた状態。このまま数時間(革質によって乾燥時間に違いがある)放置しておけば、白い接着剤は透明になってデカールも定着する。

この段階は、むやみにデカールには触れず、じっと見守っているのがポイントだ。ウェットな状態のデカールは、非常にデリケートでヒビが入りやすく、表面のよごれを落とそうとスポンジで拭きすぎた結果、見事にヒビが入ってしまった。
接着剤が完全に乾くまでに要した時間は、3時間半ほど。乾いたらデカールをアイロンでプレスして溶着し、その上にコーティング剤を塗り、すぐにドライヤーで乾燥させる。この工程を2回繰り返したら、作業はひと通り終了だ。

気になる仕上がりだが、「熱&水転写式」よりもはるかにこの「水転写式」のほうが定着がよく、革へのなじみ感も数段優れている。「熱&水転写式」のほうは、外枠に沿ってデカールをハサミでカットしなければならず、この段階でどうしてもハサミによるギザが生じ、それが剥がれの原因になってしまう。
その点「水転写式」はあらかじめカットされているのでその心配はないし、仕上げにコーティングを施すので剥がれの心配から解放されるのも大きい。デカールの剥がれが気になってラフに着こなせなくなっては本末転倒だからだ。

「水転写式」のハードルは高く、作業時間も「熱&水転写式」と比較すると3倍ほどかかるので、手間隙を考えると躊躇するかもしれないが、仕上がりも含めた満足度は断然「水転写式」が上である。ちなみに余ったコーティング剤を「熱&水転写式」デカールを貼ったもう一着のA-2にも塗ってみたところ、効果は発揮できなかった。

■AAF 革用デカール - “熱 & 水” 転写式/Full Color(4色)/新品・復刻品 2,000円(税別)
■AAF Decal 革用-水転写式/Full Color(4色)”貼り付け基本キット/新品・復刻品 1,800円(税別)

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