2008年6月29日日曜日
plastic landscape
Alex Prager ; Nancy
プラスティックな風景。
もはや、こんな言葉さえ...ある種の憧憬を感じる時代なのかもしれない。舞台装置でもなければ、書き割りでもないのに、リアリティを失っている街並。そして、機上からそれを見下ろす、皮膚感覚から程遠い存在感を持った少女。
短い露光で背景を流さず、強い斜光が少女の髪にあたり、反射した色がテーブル上の紅茶と対をなしている。少女のコントラストも絶妙。何気ないキャンディッドなのに、一種異様で、静かな興奮を感じさせる一枚。
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