2011年6月12日日曜日

YAMAHA Dynamic Guitar No.70 リペア記 その3

ブリッジの再接着が終わりました。梅雨に入ってしまったので、ニカワが固まるまで一週間以上かかりました。以前、No.10の時にも書きましたが、再接着が必要なダイナミックギターのブリッジは、ビス穴のある中心を頂点にして弓なりに変形している場合が多いので、センターのビスを締めることで木がしなり、ブリッジ後部(タイ・ブロック)側は全体的にぴっちり密着します。






一方で、ブリッジ前部(サドル)側には、まだ浮きがあることがあります。この場合は、弦を張ってあげるとサドルから下方向へと力がかかるので、ブリッジ全体を密着することができます。今回はU字クランプを使いましたが、ダイナミックギターの場合、クランプ無しでもこの方法でかなり安定するのではと思います。



さて、次はヒビの入ったネックヒールの補修です。補強用に盛られたニカワを熱で溶かしきれいに拭き取ってみると、幸いヒビは木の表面数ミリ程度で止まっていました。この隙間にタイトボンドを注射器で流し込んで、クランプで固定。乾いた後、接着面を磨いて表面をタッチアップしてから、ヒール全体をクリアで吹きました。





これで、ネックヒール部分のリペアも終了です。メディコムのキングブライトを使って、曇っていたサイド全体も磨きあげました。

次は、サドルの高さ調整です。極太の象牙製サドルから真鍮棒に変えることで、どれくらい弦高を下げられるか、次の工程でテストしてみます。

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