2015年3月24日火曜日

オリジナル スワン型スピーカー製作記 その8

ダブルバスレフのスワン型スピーカー“アポロB型”の共鳴箱が完成しました。fostex P650Kを取り付けた1合枡のヘッドをネックに載せて、さっそく音出しをしてみました。

バックロードホーンの“アポロA型”とは、あきらかに違う音が響いてきました。低音はより太く、響きが抑制されたタイトな音です。




この違いは、聴く人によって好みがハッキリと分かれそうです。構造上当然ですが、アポロB型のほうが一般的なバスレフ型スピーカーに近い音がします。

試しに、バスレフの開口部を前面側にして聴いていみると、よりこの傾向は顕著になりますが、これではわざわざスワン型にしている意味が薄れてしまいます。





やはり、バスレフの開口部は後面側にセッティングするべきでしょう。点音源の定位と背部から伝わる低音という、スワン型スピーカーの持ち味がこのほうが発揮されるからです。

ダブルバスレフとバックロードホーンの音の違いを知る意味でも、今回のスピーカーは良い教材になりました。





個人的には、ジャズ系の管楽器との相性が良いバックロードホーンのほうが個性的で面白い音だと思います。

今回はどちらの共鳴箱にも吸音材は仕込んでいませんが、これを内部に貼るだけでもかなりの音の変化が予想されます。また次回、試してみたいと思います。

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