新たに作成したミニスワンのヘッド部にfostexのP800Kを取り付ける作業を行いました。背面にターミナルを取り付けた後は、P800Kとの接続です。
接続にはファストン端子を使いましたが、ヘッドを塗装する際にもう一度すべてを取り外さなくてはならないので、ハンダ付けはしていません。
スワン型のヘッドパーツには、キャビネットの底面に音道用の穴が開いています。ユニットを取り付ける際には、この音道周辺をなるべく空洞にしておきたいので、ユニットの配線や端子が邪魔にならないよう位置を変えて取り付けております。
今回は、P800Kの端子部分が上にくる位置に決めましたが、何故かユニット全体がやや左下に寄ってしまいました(汗)。ちょっと気持ちが悪いので、後で穴を埋め直して位置を調整したいと思います。
さて、いよいよ音出しです。ミニスワンとの相性はどうでしょうか。
今回試聴用に使ったアンプは、North Mountain LaboratoryのDA-110という個人製作のハイブリット真空管アンプです。
以前、このブログで紹介した、DA-200の兄貴分といっても良いでしょう。真空管はDA-200と同じ12AU7が使われてますが、決定的な違いは、このDA-110のほうがパワーがあって、低音が豊かに出るという点です。
DA-110の音はまろやかで、音質も私好みのものでした。出力が何Wなのかは公表されてませんが、低能率のDayton Audio ND65-8も問題なくドライブしており、音量を上げても歪みは出ませんでした。コンパクトな割になかなか良くできたアンプだと思います。
さて、P800Kのミニスワンはどんな音で鳴ってくれるのでしょう?
結果は、期待通りのものでした。同じfostexのFF85WKよりも若干おとなしく派手さはないものの、個人的には質感ではこちらのほうが上という印象です。
好みもあるとは思いますが、英国製のミニスピーカーに慣れ親しんできた私の耳には、P800Kのように可動が滑らかなゴムエッジのほうが耳障りでなく自然な音に聴こえるのです。
さて次は、実際にfostexのFF85WKと、ParcAudioのDCU-F102Wのヘッドに載せ替えて比較試聴を試みました。
ダイナミックレンジではDCU-F102Wが群を抜いており、元気さではFF85WKに軍配が上がりますが、ナチュラル感とバランスの良さでは、P800Kが勝っていると感じました。
1本約1,200円というコストパフォーマンスも含めると、P800Kの健闘ぶりが光る結果となりました。
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