このお店は、一軒家の物置を改装してつくられた3坪ほどの小さな立ち飲み屋です。店主が建築家ということもあり、内装はすべて手づくりのとてもユニークな江戸風酒場です。
手づくりの空間には、手づくりのスピーカーが似合います。また、江戸風の内装なので、枡で作ったスピーカーというのも、まさにうってつけなのではないでしょうか。
右の写真は客席のカウンターで、このカウンターの下に反対側へ向けてスピーカーを設置する予定です。
音の方向は、客の位置とは逆方向になりますが、向かい側の厨房からR天井を伝って音が空間全体に広がるしかけです。
カウンターの背面がそのまま裏面開放型のエンクロージャーのようになっているので、当初はカウンターの下に直接穴を開けた平面バッフルを想定していましたが、店主と相談の上、このかたちになりました。
使い勝手を考えた店主のアイデアで、Lepai LP-168Hは縦に設置することに。アンプの左右に元々開いているビス穴を通してカウンターの木に直接ネジ止めを施しました。
テーブルの上に黒いアンプと調整用のツマミがあるので、このコーナーだけDJブースのような雰囲気になりました。
さっそく音を出してみると、思っていた以上に低音が響いてくるではありませんか。やはり、カウンターそのものがエンクロージャーの役割を果たしているのです。
セッティングする前は低音不足を予想していたのですが、良い意味で予想を裏切られました。ただし、小音量では真価を発揮しませんので、ある程度ボリュームを上げる必要があります。
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