2015年3月14日土曜日

オリジナル 枡スピーカー製作記 その3

オリジナルの枡スピーカーが完成しました。手前のほうが5号枡で143×143mm、奥が3合枡で115×115mmの密閉型スピーカーです。

100円ショップでは、この枡は酌用ではなく、枡型小物入れとして売られています。おそらく、木が水を吸い込みすぎて酌用には向かないのでしょう。



5号枡の厚みが約9mm、3合枡のほうは約6mmと厚さはそこそこですが、材質が杉で非常にやわらかいので、強度は強くありません。

ただし、木がやわらかいということは、箱鳴りも大きいことが予想されるので、ブックシェルフで使用するなど使い方次第では低音が増幅されて面白い効果が期待できます。


さて、どんな音がするのでしょうか。デジタルアンプのLepai LP-168HAにiPodをつないで音を出してみました。

はじめは中高音がきつくてアナーキーな音に感じましたが、エイジングを続けるほど音が丸くなり、箱に共鳴して低音が出るようになりました。

音が出ている状態でスピーカーを持ってみると、音圧で箱がブンブン響いているのが伝わります。セッティング次第では8cmの粋を超えた低音が楽しめそうです。

5号枡と3合枡では、吸音材をたくさん詰めた3合枡のほうが音のバランスが良いように感じました。音量的にも容量の差ほどの違いはなく、むしろ3mm分薄い3合枡のほうが箱鳴りが大きく、それが容量の差を埋めているような気がします。

コストパフォーマンスを考えれば、十分満足のいくスピーカーが出来上がりました。

0 件のコメント: