FOSTERの小口径フルレンジユニット マラソン試聴の最後を飾るのは、8cmフルレンジのFF80BKです。
【FF80BK 仕様】
口径………8cm
インピーダンス………8Ω
耐入力 定格………10w
最低共振周波数(fo)………110Hz
再生周波数帯域………110Hz ~ 20kHz
出力音圧レベル………81dB
バッフル開口径………φ73mm
マグネットサイズ………φ60mm×9mm
総重量………325g
FF80BKの定価は、1本1,769円。8cmフルレンジユニットとしては廉価なモデルですが、後発で発売されたFostex P800Kは1本1,620円とさらに安い上に性能も良いため、FF80BKにスポットが当たることはめっきり減ってしまっているのが実情ではないでしょうか。
1合枡には規定外と思われるFF80BKでしたが購入して採寸してみたところ、ギリギリ1合枡に収まることがわかりました。
バッフル開口経はφ73mmで、1合枡のバッフルサイズがタテ83mm×ヨコ83mmであることを考えると、木工加工上もこのサイズがリミット一杯の制限ラインとなるようです。
アポロA型(バックロードホーン)とアポロB型(ダブルバスレフ)にドッキングさせて音を聴いてみると、帯域、音圧、スケール感などすべての面で6.5〜7cmクラスのスピーカーユニットを凌駕する音が再生されました。
FF80BKの後部フレームはコンパクトに作られており、バックロードホーンにもバスレフにも適したユニットだと思います。
音質はとても素直でナチュラルな音という印象で、FF70EGのスケールをひと回り大きくしたような響きです。
ただし、アポロにはやや荷が重い印象で、FF80BKの潜在能力を考えると、もう一回り大きなサイズのほうが本領を発揮できるように感じました。fostexの銘機P800Kと甲乙つけがたい非常に優れたスピーカーユニットだと思います。
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