このユニットは秋葉原で偶然見つけたもので、口径は77mmとコンパクトなのに対し、マグネットサイズは約65mm×24mm、重量も408gとこの口径からすると重厚で、いかにも良い音がしそうなダークホース的製品です。お店には「超高音質スピーカー」と書かれた控えめなPOPしかなく、完全に埋もれた状態です。
■PM-M0841CK 仕様
ユニット口径:77mm
インピーダンス:8Ω
入力:10W
再生周波数:150~10KHz
最低共振周波数:200Hz
再生周波数:150~10KHz
最低共振周波数:200Hz
エッジ:ラバー
コーン:クロス/プラスチック
バッフル開口経:68mm
仕様について判明しているのは、上記のみで、メーカーも含めて詳しいことはわからない謎のユニットです。エンクロージャーは、ダイソーの100×100×6mmの6枚セットをベースに、5.5mm厚のMDFをカットしてバッフルとダクトを追加で作りました。
このユニットには、バッフルを固定させるためのフレームが付いてないので、スピーカー工作を行う上では工夫が必要です。今回は、表面からユニットをはめ込むかたちを想定してφ68mmの丸穴を開けました。
ユニットサイズに対してのマグネット容量から、ある程度は予感していたものの、予想をはるかに越えるハイファイサウンドが出てきて驚きました。
伸びの良い素直な高音はもちろんのこと、このサイズから出ているとは信じがたい低音がレスポンス良く飛び出してきます。能率はかなり高めで、アンプのボリュームは10時の位置でもかなりの音量です。
容量850mlのエンクロージャーでこの量感ということは、もうひと回りかふた回り容量を大きくしてあげれば、更に低音が豊かになってかなり満足のいくスピーカーシステムになる予感がします。
マグネシウムやポリプロピレン、グラスファイバーなどの新素材を使ったスピーカーが次々と出てくるなか、ラバーエッジにクロス/プラスチックというシンプルな素材でも、これだけ良質なユニットが作れるのだという見本のような製品だと思います。
ジャズやフュージョンを流しっぱなしで数時間聴いてみましたが、まったく聴き疲れすることもなく心地よく音楽を楽しむことができました。
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