2015年9月28日月曜日

BlueNote Jazz Festival に行ってきました!

第1回ブルーノートジャズフェスティバルに友人と行ってきました。

会場となる横浜の赤レンガ倉庫に着いたのは午前10時40分頃。ちょうどパット・メセニーwithブルーノートトーキョーオールスタージャズオーケストラのリハーサルをやっているところでした。


天気予報では晴れでしたが、実際の天気は終始曇っており、赤レンガ倉庫はベルギーかどこかの港街のようでした。12時の開場を待つ列がすでにできてましたが、私達は指定席でしたので、並ぶ必要はありません。

パットのギターの音色を聴きながら、現地をひと通り偵察したあと、友人と私は昼食を摂るためにいったん会場を離れました。向かったのは、最寄り駅の馬車道から会場までの道中に見つけたカレーレストランです。

私は黒の開港ビーフカレーをいただきました。辛口にしましたが、思ったほど辛くなく、なかなか美味しかったです。値段も780円と安いので、赤レンガ倉庫へ観光する際に軽く食事するならおすすめです。

カレーを食べた後、ふたたび赤レンガ倉庫へと向かうと、当日券を買う人々の列ができていました。その列を横目に会場入口へ向かうと、それほど混雑していません。

入場した後の出入りは自由(そもそも第3会場は、赤レンガ倉庫内)でしたので、入口でリストバンドを係員に付けてもらうのですが、滞ることもなくスムーズに会場内へ入ることができました。

私達の席は、A席(前売り15,800円)Dブロックの前から3列目でした。PAブースの真横でしたので、なかなか良い席だったと思います。ちなみに白い柵の向こう側はS席(前売り23,000円)です。ライブがはじまっても、S席後列のPAブース前は100席くらい空席の状態でした。プレスなどの関係者席だったのかもしれません。

ステージ側から海岸の方角には、停泊中の船が見え、その反対側には赤レンガ倉庫という絶景のロケーションです。この日は曇りでしたが、ミュージシャンのテンションも上がるに違いありません。

会場はメインとなるバードステージ(由来はチャーリー・パーカーからでしょう)と、サブのディズステージ(こちらはディジー・ガレスビー)、そして赤レンガ倉庫内にあるモーションブルー・ヨコハマの3カ所。

パット・メセニーwithブルーノートトーキョーオールスタージャズオーケストラのステージは、13時50分からオンタイムで始まりました。

はじめの2曲はウォーミングアップを兼ねた演奏だったのか、PAのバランスもかなりメチャクチャだったのですが、3曲めのエバーハルト・ウェーバーに捧げた「オマージュ」からグッと良くなりました。

ベースは「オマージュ」のレコーディングにも参加しているスコット・コリー、ドラムは初代パット・メセニーグループのドラマーで、同じレコーディングにも参加しているダニー・ゴットリーブという布陣でした。
4曲目以降は、パット・メセニーグループの代表曲が続き、後半の「ラスト・トレイン・ホーム」の演奏中には、ちょうど大型の水上バスが港を出港するという偶然が重なり、いやがうえにも演奏の雰囲気を盛り立てていました。

アンコールに応えて最後に演奏したのは、人気曲の「ついておいで」。ダニー・ゴットリーブ加入時のライブアルバム「トラベルズ」の1曲目を飾った私の大好きな曲です。この曲を聴きながら、空を見上げて雲の流れを見ていると、すこしセンチメンタルな気分になります。港と赤レンガ倉庫というロケーションにも音楽がぴったりハマった瞬間でした。

トリのジェフ・ベックが登場したのは、午後7時過ぎ。ジャズ・フェスティバルという大人の雰囲気を察してか、この日のジェフの演奏はすこし抑え気味でしたが、それでも円熟したギターテクニックは健在で、大いに楽しませてくれました。

なかでも、ボーカルのジミー・ホールの歌が素晴らしかったです。歌は最高なのですが、アメリカの片田舎を思わせる泥臭さが災いしてか、会場の盛り上がりが今ひとつだったのが少し残念でした。

ジェフの演奏の時にも、水上バスが港を行き来したり、満月がステージ上空に顔を覗かせたりと、会場の雰囲気は最高でした。

ジェフはこの日、ジミヘンばりにマシンヘッドを逆さにしたストラトを使ってましたが、なぜかジミヘンの曲「リトル・ウイング」を演奏する時は普通のストラトに持ち替えての演奏でした。

一番印象的だったのは「哀しみの恋人たち」の演奏で、これも会場の雰囲気にぴったりだったこともあって、この日の最高潮に達したスペシャルな一時でした。スモークの演出があればさらに良かったように思います。

この曲が入っていた「ブロウ・バイ・ブロウ」は、世界的なクロスオーバーブームを引き起こしたアルバムで、当時ロック好きだった人々をフュージョンやジャズへと向かわせたという点で、ジャズ業界に及ぼした影響は計り知れないものがあります。

ディズステージに出演の3バンドは、申し訳ありませんが遠くから聴かせてもらいました。ファン層は30代くらいが中心で、会場も盛り上がってはいたようですが、もう少しジャズ寄りのブッキングのほうがBNらしくて良かったと思います。

ロックフェスのような盛り上がりは無かったものの、パットとジェフの演奏でしっかり満足させてもらったので、どこかの酒場で飲みながらフェスの余韻にひたりたかったのですが、駅までの途中に適当な店がなく、日高屋でビールと餃子で乾杯と相成りました。今思えば、立ち呑み屋のBENTENへ行けば良かったです(^_^;)

2015年9月27日日曜日

小型デジタルアンプが船便で2個届きました!

ネットで頼んでいた小型デジタルアンプが国際郵便で届きました。今回は2度めの注文で個数も2個。注文から11日間ほどかかるのは前回と同じでした。

さっそく、配線して動作確認してみましたが、今回も2個とも問題ありませんでした。




10W×2のパワーは必要十分で、音質的にもなかなかクリアな音が出ます。このアンプで何をするかにもよりますが、私の場合はアクティブ式スピーカーに内蔵させるのが目的なので、願ったり叶ったりです。

低電力のためバッテリー駆動も可能なこの製品、ポータブル式のスピーカーにはまさにうってつけのアンプといえるでしょう。

2015年9月25日金曜日

Lepai LP-2024A+ オペアンプ交換可能ソケット改造品

今回は、オークションで落札したLP-2020A+のコンデンサ交換可能改造品のオマケに付いてきた、ジャンクのLepai LP-2024A+についてです。

さっそく筐体から基板を取り外してみました。下の写真の左側が今回のジャンク品のLP-2024A+、右がノーマルのLP-2024A+です。

オペアンプが交換できるように改造したものの、何らかの理由でジャンク品となってしまったアンプのようです。

送られてきた際には、何故か電源スイッチ背後の電解コンデンサが取り外されていましたが、元の位置にハンダ付けして戻しています。(黄色で囲ってあるのが取り外されていたコンデンサです)
問題なのは、元々直付けされていたオペアンプを取り外して、そこに取り付けられたソケット部分です。LP-2024A+の初期ロットには最初からソケット式が採用されていましたが、最近のものはコスト削減のためでしょう…オペアンプが直付けとなっています。

この基板の裏側を見るとソケットのハンダが3カ所ほどきちんと埋まってないのが確認できました。このままでは何らかの影響を及ぼしそうです。


とりあえず、このソケット部分にハンダを盛り付ける応急処置を施しました。ハンダの定着は悪く、改造には向かない基板だとすぐに分かりました。

このアンプには、取り外したオペアンプは付いてなかったので、まずは適当なオペアンプを挿して動作確認する必要があります。評判の良いMUSES8820を取り付けたいところですが、まずは安価な新日本無線のNJM5532DDを買ってチェックしてみたいと思います。

すこし気が早いのですが、オペアンプ無しの状態で電源をつないでみると、ボリューム調整はできませんが一応音が出るのを確認しました。

家人に頼むと仕事帰りにNJM5532DDを2個買ってきてもらえるとのこと。秋月電子の袋を手渡してくれたときは、一緒に買ってきてくれたケンタッキーと今半の弁当よりもうれしかったです (^_^;)
さっそく、NJM5532DDをソケットに挿して音を出してみると、DIRECTの状態でボリュームを一番絞ってもすこし音が出ています。

ボリュームを上げていくと段々音が大きくなるので、うまくいったと思いきや、L側の音が小さくてバランスが極端にずれているのが分かりました。オペアンプ無しの状態では起こっていなかったので、やはりソケットの接触不良が原因のようです。



また、DIRECTからTONEにスイッチを切り替えるとまったく音が出ません。試しにオペアンプを抜いてみると、LRのバランスの問題もなくきちんと出力されます。ボリュームコントロールはiPhoneやパソコンなどのデバイスで行えば音量調整できないわけではありません。

試しに、ノーマルのLP-2024A+ と聴き比べましたが、オペアンプ無しのほうが一枚ベールが剥がれた音に聴こえます。オペアンプ交換が可能な初期のLP-2024A+をお持ちの方は、一度試してみてはいかがでしょう。(自己責任でお願いします)

ボリュームコントロールもトーンコントロールも持たない、純粋なパワーアンプとして使ってもいいし、真空管のプリアンプと組み合わせたハイブリット真空管アンプを新たに作っても面白そうです。

半動作品(半ジャンク品?)のこのアンプ、いつか何らかの用途に使ってあげたいと思います。

Lepai LP-2020A+ コンデンサ交換可能ソケット改造品

昨日、仕事から帰ってみると、何やら郵便受けに小包が入っております。どうやらオークションで落札した、コンデンサを交換できるように改造されたLepai LP-2020A+のようです。茶色の封筒を開けてみると、何とお試し用のコンデンサ類に加えてLepaiの最新型アンプ、LP-2024A+が入ってました!

出品者の方から、希望があればオマケも一緒に送りますと連絡があったので、一応希望しますと返信しておいたのですが、こんなにすてきなプレゼントが入っているとは! まことにうれしい限りです (^^)


LP-2024A+のほうは、オペアンプが交換できるようにソケット式に改造されているもので、使えるかはわからないジャンク品とのこと・・こちらについては後述します。

まずは、Lepai LP-2020A+のコンデンサ交換用ソケットに、取り外されたコンデンサを挿していく作業を行いました。左下の写真にあるように、フロントパネル側のコンデンサ取り付け箇所が軒並みソケットに換装されています。
手元にあるノーマルのLP-2020A+に実装されているコンデンサのV(ボルト)とμF(マイクロファラッド)を見比べて、容量の近いものを極性(左右)に気をつけながらソケットに挿し込んでいきます。

入力カップリングコンデンサ、IC付近の電源平滑コンデンサ、オペアンプ付近のコンデンサと順番に挿していき、すべてのコンデンサを挿し終えました。

このアンプは、他にもインダクタコイルを低歪・防磁タイプに交換したり、LPF(ローパスフィルタ)側のフィルムコンデンサも交換してあるようです。

NFJストア別注モデルのLP-2020A+を参考に、独自のヴァージョンアップ版を作るための研究用だったのでしょう。その経緯はどうあれ、デジタルアンプの改造を試すうえでは願ってもない教材です。

下の写真をご覧ください。2つ並んでいる基板の左側が改造品、右側がノーマル品です。各種コンデンサがひとまわり大きなものに変わっているのが分かると思います。

さて、肝心の音はどうなのでしょう。自作のテスト用ボックススピーカーで比較してみると、高音の解像度がグンと上がって低音も弾力感が増しているのがはっきりと分かりました。ALTEC LANSINGの2.5インチフルレンジが目を覚ましたように躍動しているのです。

次は、オマケに付いてきたLP-2024A+の修理にチャレンジしたいと思います。まずは、取り外されているオペアンプの調達です。調べてみるとMUSES8820の評判が良いのですが、安価に買える新日本無線のNJM5532を入手して試してみようと思います。

2015年9月24日木曜日

高音質キューブ型スピーカー「77CUBE II」PM-M0841CK

高性能な国産の7.7cmフルレンジユニットPM-M0841CKを使ったオリジナルのキューブ型スピーカーを作りました。

大好評の「77CUBE」と同じエンクロージャーを使用し、白と黒の特徴的なコーンの色に合わせて、デザインはJBLの4312を参考にバッフルをカリフォルニアブルーに塗装しました。

PM-M0841CKは、7.7cmの口径にしては重さ408gとヘビー級で、いかにも良い音がしそうなスピーカーユニットです。



「77CUBE II」を製作する上では、資材を一定数確保することが必要条件となりますが、個人で製作しておりますので、どうしても生産数には限りがでてきます。

資材の調達ができなくなった場合は、仕様変更を余儀なくされることがありますので、どうかご了承のほどよろしくお願いいたします。

スピーカーユニットの口径は77mmとコンパクトなのに対し、マグネットサイズは約65mm×24mm、重量も408gと、この口径からすると非常に重厚で、ダイナミックレンジの広い、迫力のサウンドを聴かせてくれます。

また、振動板が非常にやわらかくできており、強力なマグネットの磁力も相まって、強靭かつしなやかに揉みほぐされるかのような振幅によって、サイズを超えた低音が再生されます。

サイズはとてもコンパクトなので、本棚の中に置いたり、デスクトップでPCやmp3プレイヤーの音楽を聴いたりと、場所を選ばずにどこでも使えます。

この大きさからは考えられない迫力のサウンドを、ぜひお楽しみください。ジャズ、フュージョン、ポップス、ロックからクラシックまで、サイズを超えた高音質が目の前に広がります!

■77CUBE II仕様
エンクロージャー:密閉型
サイズ:縦12cm×横12cm×奥10cm
ターミナル:バナナプラグ(赤)(黒)
吸音材:高性能フィルター使用
スピーカー:2本1組

■ユニット仕様
ユニット口径:77mm
インピーダンス:8Ω
入力:10W
再生周波数:150~10KHz
最低共振周波数:200Hz
エッジ:ラバー
コーン:クロス/プラスチック

2015年9月18日金曜日

9/27(日)BlueNote Jazz Festival パット・メセニーとジェフ・ベックの競演なるか?

2015年9月27日(日)に横浜・赤レンガ倉庫で開かれる、ブルーノートジャズフェスティバルに行くことになりました!

ブルーノートジャズフェスティバルは、ニューヨークで2011年から毎年開催されていますが、国内での開催は初めて。赤レンガ倉庫という絶妙なロケーションで行われるのも非常に興味深いものがあります。

出演するアーティストにとっても、会場の雰囲気が良ければテンションは上がるので、良い演奏・名演への期待値もグッと上がります。もちろん、観客のテンションも上がりマス!


今回の目玉は、何といってもロック界の大物ギタリスト、ジェフ・ベックとジャズ界の大物ギタリスト、パット・メセニーの出演でしょう。

1944年生まれのジェフに対し、パットは1954年生まれと10歳の年齢差こそありますが、ともにミュージックシーンをリードしてきた同時代のギタリストで、ライブを精力的に行う点も共通です。ぜひ、二人が同じステージに立って競演する姿を生で観たいと思います。

今回は、このフェスのニュースを聞いて、大のジェフ・ベックファンである同級生と連絡をとったところ、大いに興味があるとのこと。さっそくチケットの手配をすると、運良くDブロックの最前列が2枚取れたので、一緒に行くことになりました。ちなみに私はパットの大ファンで今までに10回くらいライブへ行ってます。

今回は、うれしいことに「パットとジェフのギタープレゼント」というfacebookとTwitterでのキャンペーンも行われており、アイバニーズとフェンダーのシグネイチャーモデルが当たるという楽しみもあります。9/20(日)12時まで実施しているので、あなたも応募してみてはいかがでしょうか?
※私はブルーノートジャズフェスティバルの関係者ではありません。

2015年9月17日木曜日

6.5cmフルレンジスピーカー F03007H0 試聴記

バルク品として秋葉原で買ってきた6.5cmのフルレンジスピーカーユニットF03007H0を、自作のエンクロージャーに入れて試聴してみました。

F03007H0は、インピーダンスが8Ωで入力10Wというスペックを持ったスピーカーユニットで、マグネットを含めた厚さが3.5cmしかありません。しかし、薄い割には入力10Wと意外とパワーがあるのが特徴です。

型番からすると、おそらく北日本音響製のスピーカーユニットで、すでに製造中止となっている製品のようです。

接続がソケット式になっていることを考えると、中型液晶モニター等の内蔵用につくられた製品かもしれません。

バッフル開口径はφ68mmで、表裏どちらからでも取り付け可能です。3点止めの金属フレームが安っぽいので、見た目を重視して裏打ちとしました。

バッフルは、5.5mm厚のMDFを使用しています。木ネジの締めしろを考えると、9mm厚くらいのほうが良いかもしれません。

エンクロージャーは、以前のブログでも紹介した、ダイソーの100×100×6mm 6枚組MDF材を使った自作バスレフ型です。今回は、内部に仕込むバスレフ用の板を87mm×57mmと30mm短いものに仕様変更しましたが、共振周波数が延びて低音が響くようになり、この変更は正解でした。

吸音材は、スポンジタイプのものを1/3ほど詰めております。ユニットには、スピーカー用のリード線をハンダ付けしましたが、このユニットはソケット式のため配線用の穴が開いておらず、すこし手間取りました。

完成したスピーカーの表面です。センターキャップが黒く艶のある鏡面加工となっているため、パッと見の印象は意外と高級感を感じさせる外観です。

さっそく、デジタルアンプのLepai LP-2020A+につないで音をチェックしてみました。バスレフ構造のため、薄いスピーカーユニットの割にはそれなりに低音も出ておりますが、ユニットの構造からも予想できるように、中高域が特化した独特の音色です。しかし、決してきらびやかではありません。


こうした薄型のスピーカーユニットによくあるチャカチャカした刺激は感じられず、耳あたりの良い中高音で好感がもてるものなのです。

設計上の制約で奥行きのとれないスピーカーを作る際には、使えそうな製品だと思います。例えば、壁掛け用のスピーカーや壁に直接埋め込んでの使用など、製品の薄さを活かすことで用途が広がる可能性を持っているのです。価格が非常に安いのも大きな魅力です。

2015年9月10日木曜日

超小型のデジタルアンプを試聴してみました!

小型ICを使った手のひらサイズのデジタルアンプをネットで見つけて、試しに注文してみました。注文してから届くまでに11日間かかりましたが、国際郵便なので気長に待つ必要があります。

配線をして音を出すまでは半信半疑でしたが、電源、スピーカー端子、入力用ミニジャックをつないで音を出してみると、なかなかクリアなサウンドで、しかも10W×2と、出力も十分のハイファイサウンドが出てきて驚きました。


手に持ってみると、すっぽりと手の中に納まるくらいの大きさです。ジャックは備え付けのため、プラグインすればすぐに使える状態なので、面倒なハンダ付けをすることなくすぐに使えるのも便利です。

ケースに入れてオリジナルのアンプを作っても良いのですが、アンプ一体型のアクティブ型スピーカーにはもってこいの製品なので、自由なアイデアを駆使したさまざまな作品づくりに重宝しそうです。

一部に音が歪むといったレポートもネット上に公開されていますが、私の場合はまったく問題ありませんでした。小音量にすると音が歪むということのようですが、電源に12V5Aのものを使っているのが良いのかもしれません。

はじめてTA2020-020のチップが載ったデジタルアンプ、Lepai LP-2020a+を聴いたときも驚きましたが、今回もそれと同じくらいのインパクトがありました。

ランチ1食分で買えるこのデジタルアンプ、そのコストパフォーマンスの高さには思わず笑みがこぼれます。低電力を生かして電池で駆動させれば、ポータブルオーディオとしてさまざまな使い方も広がりそうです。

JBL Olympus(オリンパス)のミニチュア スピーカー

1960年代に発売されたJBLのスピーカーに、オリンパスという名の機種がありました。横長のクラシックなエンクロージャーに、38cmのウー ファーとパッシブラジエーターが並び、その上には中域用の音響レンズ、そして高域用のダイレクトラジエーターが端に取り付けられたものが、後期型の C50 S8R Olympusというモデルです。

このオリンパスの実物は、中古の流通価格が80万円前後という高嶺の花のようなスピーカーですが、これを模した個人製作のミニチュアスピーカーがネットオークションで売られていたのを興味本位で落札してしまいました。

サイズは、W400 H260 D225mmとコンパクトで、 実物がW1020 H670 D510mmあるので、おおよそ1/2.5サイズのミニチュアとなります。 本物をインチにすると、W40 H26.5 D20インチとなるので、インチをそのままセンチにスケールダウンして作ったものだと思われます。
ウーファー用には、ステレオ誌付録のスキャンスピーク10cmフルレンジを2本並列で接続し、ツィーターにはDAYTONのND20FB-4を使用し、その先に音響レンズが取り付けられております。


エンクロージャー外枠はオーク材で作られているとのことで、木目や素材感も含めてなかなか良い感じに仕上がっています。作り手の情熱がスピーカーのあちこちに込められているのが伝わってきます。
さっそく、Lepai LP-168HAにつないで1950年代のウエストコースト・ジャズを聴いてみると、 見た目の迫力とは裏腹に、意外と落ち着いた音を聴かせてくれます。しかし、1970年代のロックに曲が変わると、一転して明るいサウンドになります。このあたりは、スキャンスピークの特徴がそのまま発揮されているように思いました。DAYTONのND20FB-4も、刺激的な高音ではなく、スキャンスピークとの相性もなかなか良いようです。
作者によれば、オリンパスの特徴ともいえる木製の組子が入ったサランネットの再現は断念したとのことで、布製のサランネットが付いてきましたが、いつかはこの組子のサランネットを再現してみたい欲求にかられます。

今回のような個人製作のスピーカーがたまに出品されるのもオークションの面白いところです。JBLやアルテック、タンノイなどの往年の名機をミニチュアにしたスピーカーを再現したり、コレクションしていくのも楽しそうです。