共にXブレイシングですが、サウンドホールから反応してくる音は、明らかに13.5インチのほうが大きく、開放的な響きです。好みの差もあるでしょうが、個人的には13.5インチのL-1の音が好きです。
プレイアビリティについては、ボディのくびれ位置が下にずれた分、座って弾いたときのネック位置が先に伸びるため、手の長い自分にとっては、14.75インチのほうが弾きやすく感じます。
14.75インチのL-1の音は、同じボディサイズのL-00に近く、13.5インチのL-1と比較すると深く沈んだ音で、サウンドホールの奥のほうで鳴っている感じです。
対する13.5インチのL-1は、レスポンスが良く歯切れのよい音で、音が前へ前へと張り出していくような印象です。
この違いは、先日お店で弾かせてもらった新品のL-1とL-00の音の違いに通じるものです。
この2つのギターには一長一短があって、どちらかを選ぶことはできません。2本とも手元に置いておきたいギターなのです。
今回、入手した1931年製のL-1は、サイドに割れの補修痕があり、ブレイシングやライニングも補修されています。
トップはステインシェイデッドフィニッシュを一度剥がしてサンバースト塗装されているようです。
楽器としては、まだまだ使える状態なので、いつかトップをリフィニッシュしてオリジナルの状態に戻してあげたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿