2015年4月4日土曜日

オリジナル キューブ型スピーカー製作記 Part2 その1

オーラトーンタイプのキューブ型スピーカーの改良版を製作することにしました。

スピーカー作りを始めてから感じたことですが、材料は身近にあるものを利用して作ったほうが楽しく、発想もわいてきます。

もちろん、すべてオリジナルで製作しても良いのですが、一から始めると設計の自由度が高すぎて、どこから手を付けて良いのかわかりません。出口が見えてこないのです。

その点、ホームセンターなどで身近な素材が見つかると、それをどう活かして作るかを考えれば良いので、かえって創造力が膨らみます。

その意味では、規模は異なりますが、スピーカー作りは建築設計と似ている気がします。建築も立地条件、面積、用途などの制約があるからこそ、はじめてデザインや設計へと進めるのではないでしょうか。




前置きが長くなりましたが、今回は前回の反省点を活かして製作にとりかかろうと思います。以下が具体的な改良点です。

1)バッフルの厚さを3mm広げる
2)補強材を縦横2mm大きくする
3)吸音材の変更
4)バッフルの色を黒に変更

前回は、バッフルが5mm厚と薄すぎたため、ユニットを背面から取り付ける際、貫通を恐れて木ネジを思う存分締められませんでした。その結果として空気漏れが生じてしまい、低音不足の原因となりました。

今回は、上記の改良に加えてデザイン的にもバッフルの色を変える変更を加えました。参考にしたのは、イギリスのBBCモニターとして知られるLS3/5aです。

私自身も長年愛用しているスピーカーで、その音についてはここで取り上げる必要がないほど素晴らしいものです。そして、その可愛らしいデザイン! これが世界中でLS3/5aを愛してやまないユーザーが後を絶たない理由の1つではないでしょうか。

AURATONE 5CにLS3/5a・・ともに放送用、録音用モニターとしてプロのレコーディングスタジオで使われてきた誉れ高き銘機でもあります。

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