まずは、トップの割れ具合を見るために、デジカメでギター内部を撮影。ブリッジ端のちょうど下あたりにブレーシングが扇状に2本付いているのが見えます。
これは、ダイナミックギターに元々付いている力木のようで、反対側にも同じブレーシングが施されています。
次に、タイトボンドを注射器で割れ目に摺りこんでからクランプで固定。このまま数日放置してから、割れ目に沿って内部から木のパッチで補強しました。
強力マグネットでパッチを挟むようにして固定し、タイトボンドが乾くのを待ちます。パッチが接着できたら、ボディをコンコンと叩いてみて、クラックの補強状態を確認します。
反響音がコーンと濁りなくボディ全体に響いていれば、きちんと補強されています。割れ目の周囲についていたテープの剥がし跡もきれいに拭き取りました。
鉄弦を張ってみると、やや弦高が高めです。6フレットを境にした弓なりの順反りが原因のようです。幸い、元起きはしてませんでした。ネックアイロンによるヒーティングを数日間かけて繰り返し、一週間放置してみるとネックは真っ直ぐになり、弦高も適正なレベルまで調整できました。
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