2015年7月31日金曜日

東京コーン紙製作所 7cmフルレンジ F70A21-5 試聴記

秋葉原の老舗パーツ店で、7cmのフルレンジユニットを偶然見つけました。東京コーン紙製作所のF70A21-5という製品で、値段は1本200円と超お買い得です。

同じ東京コーン紙製作所のF77G98-6は、国産の8cmユニットとしては脅威のコストパフォーマンスを誇る製品でしたので、これは試してみる価値がありそうです。

試作用に2本購入して、オリジナルのスワン型スピーカー「アポロ」に組み込んでさっそくテストしてみました。



アポロでテストするユニットはこれで4本目。1号目がfostexのP650K、2号が北日本音響のF02406H0、3号がスキャンスピークの5F/8422T03、そして4号目がこのF70A21-5というわけです。

F70A21-5の開口経φ68mmを開けたMDFでバッフルを作り、ヘッドパーツとなる1合枡にユニットを組み込んで、φ25mmの音道を自由錐で開けてあければ、準備はOKです。



まずはバックロードホーン式のアポロA型にドッキングさせての音出しです。いったいどんな音を聴かせてくれるのでしょう?

はてさて…出てきたサウンドは、予想とは正反対のものだったので、すこし面食らいました。一言でいうと、高音がきつめのハイ上がりな音です。

兄貴分のF77G98-6は、高音から低音まで非常にバランスよく鳴るユニットでしたが、このF70A21-5は、あきらかに高域寄りの特性のようです。

共鳴箱をダブルバスレフ式のアポロB型に代えてみると、多少低音はふくらみましたがそれでもまだ不足気味です。

このユニットで満足な低音を得るには、5リットルクラスの容量をもったエンクロージャーをダブルバスレフにするなどの工夫が必要だと思います。

アポロに最適なスピーカーユニットを探す旅は、まだまだ続きそうです。

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