コンランショップで買った紅茶の空き缶を使ってスピーカーを作ってみた。先日作った『CAN SPEAK』と同じ、スピーカーユニットを逆向きに取り付けることで、缶の空洞へリング状に空気を送り、その跳ね返りをコーンを通して排出させ、音を響かせるリングリバウンド方式を採用した。
ユニットとして使ったのは、廉価ながら高音質で定評のある PM-M0841CK。『77CUBE II』でも使っている、解像度が高く明るいハイファイサウンドが特徴のスピーカーユニットだ。
■PM-M0841CK 仕様
ユニット口径:77mm
インピーダンス:8Ω
入力:10W
再生周波数:150~10KHz
最低共振周波数:200Hz
エッジ:ラバー
コーン:クロス/プラスチック
今回は、このPM-M0841CKを下に配置し、スピーカーユニットのマグネットを土台にする構造とした。PM-M0841CK のマグネットは重量級で、この設置方法のほうが安定しそうである。
この紅茶の缶は、C&B カートライトアンドバトラー EARL GREY TEA BAGS というイギリス産で、見た目が可愛らしく、コンランショップで見つけて一目惚れして買ってきたもの。ハンドメイドのジャムやビスケット、コーヒーや紅茶があり、 風味豊かな味わいと、美しいパッケージが魅力である。
紅茶はティーバッグに入っていて、1包で2杯分飲めてとてもおいしい。缶は飲み干したあとも小物入れとして使えるようにデザインされており、一般的には茶缶として使われることが多そうだが、わたしは当初からスピーカーにするつもりだったので2缶買っておいた。
スピーカーユニットの PM-M0841CK は、エッジの外縁に厚紙でできた黒いカバーが緩衝用に付いているが、この黒いカバーごとすっぽりと缶底にはめこみ、隙間が生じないようにシリコンシーラントでまわりを埋めた。
現在、音楽をかけてエイジングをしているが、はじめて作った『CAN SPEAK』と音の傾向はよく似ている。音がリング状に伝わって跳ね返ってくる音をコーンのフィルターを通して聴くという方式は第1弾の『CAN SPEAK』と同じである。独特のエコーがかかり、無指向性による臨場感が味わえるのが最大の特徴だ。エイジングで音はさらに変わっていくと思われるので、その変化については追ってレポートするつもりだ。
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