わたしが通っていた1978年〜1980年頃から見かけていた新宿レコードの看板がレジの下に置いてあった。この看板からも、当時はユーロロックにもっとも力を入れていたのがわかるのではないだろうか。

お店のメインは、ブリティッシュ・ロックの帯付き貴重盤。一度も針を通してないようなデッドストックが目を引いた。個人的には大好きなジョージ・ハリスンの貴重なレコードにお目にかかれたのがうれしかった。7月には、日本一のエリック・クラプトンのコレクターだった方の貴重な遺産を展示販売するそうなので、ECファンも注目だ。

さて、新宿レコードといえば、ユーロロックである。茶沢通りにオープンした『ディスク・ユニオン』も覗いて、ユーロロックの名盤を1枚買って帰ろう! そう思ったわたしは、さっそく茶沢通りへと足を向けた。通りを歩いていくと、すぐに“disk union”の赤いネオンが目に入った。
入口の前で写真を撮ったのだが、なんとなくアメリカのウエストコーストや、ハワイの通りを感じさせる風情である。
店内のメインは、やはりアナログ盤。お店へ足を運んで買うのだから、デジタル音源ではなくアナログのレコード盤のほうを買いたい・・・音楽ファンがそう考えるのも無理はない気がした。
さて、わたしは自然とユーロロックの売り場へ吸い寄せられ、ジャーマン、イタリア、フランスと順に見ていくのだが、今いち目ぼしいものがない。
最後に、ヨーロッパ全域の箱を見ていくと、何と・・・長年探し求めていた、ポーランドのチェスワフ・ニーメン(Czesław Niemen)のアルバムが出てくるではないか!

わたしの興味をそそったのは、すべての楽曲をニーメンが作詞作曲し、自らが演奏するシンセサイザーの多重録音のみでレコーディングされている点。“哀愁のメロディー”という紹介記事も気になっていた。
この日は、ニーメン以外にも右の写真のレコードと山下洋輔氏の本を一冊買って帰った。全部で1,772円という安さ(右の7枚はすべて1枚100円)である。
本当に好きなアルバムはCDで所有していれば満足なので、今まで通りすぎてきたアーティストの聴いたことのないアルバムや、かつて持っていた懐かしいレコード、あるいは単に衝動的なジャケ買いなどの理由でレコードは買っている。
元々、オリジナル盤や貴重盤へのこだわりは無いので、偶然見つけたレコードとの出会いのほうを大切に、なんとなく気になったら買う(ただし数百円まで)というスタンスで、これからもスローライフ的レコードとの付き合いをしていきたいと思う。
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