2015年10月12日月曜日

“サウンドトランク”を持って散歩すると、街が歌って踊る?

【渋谷区千駄ヶ谷 周辺】
ニューヨークのサウスブロンクスに出てきそうな赤レンガに、木のテーブルとイス。

1970年代後半、ニューヨークのハーレム街で起こったゲットーブラスター(ラジカセを屋外へ持っていって仲間たちと一緒に歌ったり踊ったりするムーブメント)から、ラップやブレイクダンスなどのヒップホップ・カルチャーが生まれたように、サウンドトランクがもたらす風景には「音楽と一緒に街に出よう」というメッセージが漂っているように感じます。

【千代田区 神田万世橋】
世界に誇るジャパニーズ・カルチャーの象徴、秋葉原の万世橋に誕生した「mAAch マーチエキュート神田万世橋」。万世橋を渡ると、電脳アニメ街からいきなりベニスの河辺の街中に瞬間移動したかのようなイリュージョンを味わえるスポットです。

1912年(明治45年)に竣工した赤レンガ造りの万世橋高架橋を活かした新しい複合施設で、JRや高速道路の高架橋下を有効活用するためのモデルケースとなりそうな河辺空間でした。





【渋谷区千駄ヶ谷 周辺】
ザハ・ハディドの新国立競技場案が白紙撤回され、今後の成り行きがどうなるか注目を集めるスポーツの聖地です。

1990年に旧東京都体育館を全面改築し、背景にそびえる旧アップル日本支社ビルと共にランドスケープとしてすっかり定着した東京体育館の広い周辺庭にサウンドトランクを置いてみました。

ここでは少し音量を上げてジャック・ジョンソンの曲を聴きながら散歩しました。雨がやんだ後のひんやりした風にあたり、サウンドトランクが奏でる音楽を聴きながら歩くのは、なかなか気分が良かったです。

【渋谷区神宮前2丁目 周辺】
最後は、地元の神宮前2丁目に戻って、近所の店頭にある古びた感じのベンチで一枚。

サウンドトランクを持って歩くと、さまざまな風景とコンフュージョンした、ある種創造的な世界が生まれます。その場に合ったBGMが聴けるので、街が劇場化したような作用をもたらすのです。

クラブDJ感覚でサウンドトランクを持って街を歩けば、“街を踊らせたり・歌わせたり”することもできるかもしれません。

※サウンドトランク=Soundtrunk *商標出願中

0 件のコメント: