1962にビートルと聞いてピーンとくる人は、結構な“ビートルマニア”ではないでしょうか。そう・・1962年といえば、ザ・ビートルズが「ラブ・ミー・ドゥ」でレコードデビューを果たした歴史的な年なのです。このオーナーさんも、もしかしたらビートルズファンなのかもしれません。
ビートルズの記念すべきデビューシングルのカバージャケットが右の写真です。このラブ・ミー・ドゥには、3人のドラマーのテイクがあるそうです。EMIオーディション用の録音(1962.6.6.ピート・ベスト(dr))、デビュー曲予定だった「How Do You Do it」録音セッション(1962.9.4 リンゴ・スター(dr))、そしてリンゴのドラミングに不満を持ったジョージ・マーティンの指示で再録音されたセッション(1962.9.11 アンディ・ホワイト(dr))。1962年10月5日にこのシングルが最初にリリースされた際は、9月4日のリンゴ・ヴァージョンが使われていましたが、翌年になってから発売されたこの曲はすべて9月11日のアンディ・ヴァージョンに差し替えられています。
秋晴れの朝の陽光に照らされたVWビートルは、ぴかぴかに磨かれて光り輝いておりました。このクルマのなかでビートルズの名曲、例えば「サムシング」や「カム・トゥギャザー」を聴きながらドライブしたら、最高に気分が良さそうです。
フォルクスワーゲンType 1は、1938年から2003年まで生産が続き、世界最多の累計生産台数2152万9464台の記録を持つもっとも成功した大衆車で、やはり世界最多のレコード売り上げ記録10億枚を誇るビートルズと同様、20世紀の歴史の1ページを飾る存在です。
ビートルズのラスト・レコーディングアルバムで、売り上げ的にも1位を誇る「アビイ・ロード」にも、白のフォルクスワーゲン・ビートルが写っているのをご存知ですか?
このクルマのナンバープレートのLMW 28IFが「ポールがもし生きていれば28歳」の意味を表すという「ポール死亡説」の都市伝説を生んだのは有名です。
ちなみにこのジャケットでポールは裸足(これも死亡説の要因)で歩いており、右手にはタバコを持っています。ポールは、裸足の理由を尋ねられて「あの日は暑かったからだ」と述べていますが、真相は暑かったためにサンダルで撮影現場に来たため、スタイリングがどうにも決まらず、それならいっそのこと脱いでしまえ!というわけで裸足になったというのが事実のようです。
しかし、このジャケットデザインの原案はポール自身だったそうで、スーツにサンダル姿で自分が写ってしまうことは容易に想像できたはず。わたしは、ポールは最初から確信犯で裸足で写真に写ろうと思っていたのではないかと思います。理由はわかりませんが、ちょっとしたイタズラ心だったのではないでしょうか。
右のムービーは、アビイ・ロードのB面メドレー部分を完全生演奏で再現した、ウィル・リー率いるスタジオ・ミュージシャンによるビートルズ・トリビュートバンド、The Fab Faux の動画です。好きな方は、ぜひ一度ご覧ください ♬
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