2014年12月21日日曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その4

ローズウッドの着色ニスを塗装していると、ふと頭に浮かんだものがあります。フランク・ロイド・ライトの照明器具「タリアセン」です。

元々は、着色ニスの塗装に失敗したのが原因ですが、このタリアセンの照明のように、ローズ、赤、黒の組合せでスピーカーを塗装したらどうなるのだろう?






いったんそう思ったら、まずやってみよう!という衝動が抑えられなくなるのが私の悪いところです。こうなるともう止められません(^_^;) 近所のDIYショップで油性塗料を買ってしまいました。油性のつや消し黒と赤の2色です。

さっそく、バックロードホーンの内部側をつや消し黒、開口部の階段上になっている化粧板には赤を塗ってみました。実はこのバックロードホーンは、ここがデザイン的なアクセントになっています。
着色ニスとは違って、油性ペンキの塗装は色ムラも出ないのでカンタンです。マスキングは必須ですので、色を塗り分ける際にはご注意ください。

良くも悪くも、スピーカーとはかけ離れたイメージになったのではないでしょうか。まだ、全面塗装が済んでませんが、一体どんな風に仕上がるのでしょうか?

2014年12月19日金曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その3

 スピーカーユニットの内部配線は、ハンダの直付けでも良かったのですが、将来的にスピーカーユニットを交換することも視野に入れて、取り外しが簡単にできるファストン端子で接続することに決めました。

6cmのフルレンジユニットは、AirWaveをはじめFosterなどからも数種類発売されており、ファストン端子なら手軽にユニットを付け替えて音の違いを楽しむことができるというわけです。


 

調べてみると、ファストン端子には、大(L)中(M)小(S)のサイズがあるようです。近くのDIYショップで探しましたが、オーディオ用の金メッキのものは置いてないとのこと。


そこで、コイズミ無線まで出向いてオーディオ用のファストン端子を買ってきました。Dayton Audio ND65-8の場合は、 中(M)と小(S)の組み合わせだそうです。



ターミナルは、同じくコイズミ無線で買ったART TS-177(2)というバナナプラグ対応のものにしました。

さっそく、ハンダ付け作業を行いました。Rが赤い線で(M)の端子、Lが緑の線で(S)の端子です。スピーカーユニットには(M)が+側、(S)がー側に直接差し込めるようになってます。

ファストン端子には、金メッキの端子部分を絶縁できるように、透明のビニールカバーが付いてましたが、これを取り付けずにハンダ付けしてしまいました。しかし、端子の金属部分がスピーカーのマグネットに接触する可能性があることが後でわかり、ハンダをやり直してビニールカバーを再度取り付けました。
一番下の写真が、ターミナル背面に直接ハンダ付けされたLRの配線です。その先端にはファストン端子がハンダ付けされています。

ファストン端子の金メッキ部分に、ビニールの絶縁カバーが付いているのが確認できるかと思います。

2014年12月17日水曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その2

エンクロージャーの接着が終わったので、次はいよいよ塗装の工程です。近所のDIYショップで塗料と刷毛を買ってきました。 

エンクロージャーの素材であるMDFへの塗装はなかなか難しく、一回で上手く塗ろうとしてもそう簡単には行きません。

まずは、MDF全体にサンディングシーラーを刷毛で塗ります。3~4回塗り重ねてから、400番の紙やすりで全体をサンディングし
て、表面を平らにしていきます。

 
MDFは、とくに木の切口部分の吸い込みが激しいので、サンディングシーラーなどで目止めを行わないと、塗料が定着せずにどんんどん中へ染みこんでしまいます。

私はサンディングシーラーを全面に塗りましたが、切口以外の表面はすでに目止め済みなので、ここは塗らなくても大丈夫だと思います。

ちなみに、サンディングシーラーにはラッカーうすめ液を6:4くらい加えて希釈しています。うすめることで、刷毛塗りがよりしやすくなります。

左がサンディングシーラーを塗った表面を紙やすりでサンディングした状態です。サンディング用のゴムあてがあると、スムースに作業が行えます。



 
下地処理が終わると、いよいよ本塗装の段階です。私は、一般的なスピーカーと同様の仕上げを想定したために、ローズウッドの着色油性ウレタンニスを選びましたが、これは失敗だったかもしれません。

MDFの表面は、サンディングシーラーで下地処理したにもかかわらず、ニスの定着が悪く、部分的にムラが出てしまうのです。

 


着色ニスではなく、仕上げはクリアーのウレタンラッカーで良かったように思います。

この場合、色は元のMDFのままですが、ラッカーの光沢が入るので、雰囲気はぐっと良くなるはずです。むしろ、MDFの色を活かしたほうが、手作りスピーカーらしさが出て良いかもしれません。

作業を進めるうち、MDFは塗装に適さない材質であることがはっきりしてきました。刷毛塗りは難しそうなのでスプレーを使いましたが、それでも塗りムラが出てしまうのです。




 
木の素材感を活かすように配合されている半透明のニスでは、MDFには思うように塗装できません。

また、塗料は油性ではなく水性のほうが作業しやすいこともわかりました。今まで、楽器などでは水性塗料を使ってきましたが、匂いや乾き時間、仕上がりも含めて水性のほうがあきらかに優れていると思います。

今回はもう手遅れなので、塗装を全部はがさない限り油性で進めるしかありません。

写真では、塗りムラは目立ちませんが、近くでみるとあきらかです。気泡のような斑点が塗装面に入っています。一旦この状態で乾燥させてから、再度サンディングして塗り重ねてみようと思います。

2014年12月13日土曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その1

iPhone用のバックロードホーンでその楽しさを味わってしまったので、次は本物のバックロードホーン作りに挑戦したくなりました。
こどもの頃から凝り性なもので・・もうこの性格は治りませんね (^_^;)

組み立て式で手頃なバックロードホーンを探していたら、6cm用のキットをネットで見つけました。仙人工房さんの組み立てキットです。詳しくはこちら

ただし、これだけだと木材のみなので、スピーカーユニットやターミナルなどは自分で調達する必要があります。推奨ユニットは6cmフルレンジで人気のAirWaveか、コストパフォーマンスの高いDayton Audioとのこと。

「百聞は一見にしかず」というわけで、さっそくスピーカーの試聴も兼ねて秋葉原のコイズミ無線へと出かけてきました。

店長らしき人に、試聴したい旨を伝えましたが、忙しいのかとり合ってくれません。そこで、接客の終わった若い店員さんに相談すると、快く試聴させてくれました。「捨てる神あれば拾う神あり」?

そんなわけで、AirWaveのCLF060P2とDayton AudioのND65-8を聴き比べた結果、あまりの違いに戸惑いました。
AirWaveは硬質でメリハリのある音、Dayton Audioは軟質でナチュラルな音。口径と見た目は良く似ているのですが、音は正反対なのです。

迷いに迷ったあげく、アコースティック系のナチュラルな響きにひかれてDayton Audioのほうを私は選びました。



ちなみにロックなどの電気楽器系では、メリハリのある響きのAirWaveのほうが向いていると感じました。

これは聴く人の好みで分かれると思います。

Dayton Audioのほうは1本2,980円(一方のAirWaveは1本3,880円と、求めやすいのも魅力です。この他、ターミナル、吸音材、配線コードの部材と合わせて約7,500円。

ちなみに仙人工房さんの組み立てキットも7,500円でしたので、総額費用は15,000円ほどになります。安い?

注意)ボンドやハンダごてなどは別に必要になります。

さて、いよいよ組み立てです!
組み立てキットに付いている図面を見ながら、MDFの木材を貼り付けていきます。接着剤には、楽器修理用のタイトボンドを使いました。


話が前後しますが、スピーカーユニットとターミナルの製品名を伝えると、仙人
工房さんのほうであらかじめ穴を開けてもらえるので、特殊な工具は必要ありません。


接着には最初の3枚までは万力を使いましたが、それ以降は使いませんでした。平面同士の接着なので、万力を絞めると接着位置が微妙にずれてしまうからです。

専門的には、もっと良い方法があるのでしょうが、私の場合はあくまで素人の模型作りの感覚でやっておりますので、これで良しとします (^_^;)そうして組み上がったのがこれら2枚の写真です。

2014年11月19日水曜日

KONICA C35 EF アンディ・ウォーホルのカメラ 2

コニカのC35 EFは、ピッカリコニカとして1970年代半ばに大ヒットしたカメラです。このカメラが発売されるまでは、ストロボは外付けが普通でした。フラッシュ=消耗品という印象がまだ残る時代に、ストロボを内蔵するという逆転の発送から生まれたカメラなのです。

昭和の大ヒット商品として、この商品が発売される前の人気カメラだったオリンパス・ペンの後を継いで、一家に一台の座を獲得した国民的カメラといえるでしょう。



普及機なので、作りは安っぽいと思われがちですが、このカメラには軍艦部と底部に金属が使用されており、意外なほど高級感があります。

ちょうど2年前の1973年に発売されたライツミノルタCLの影響もあったのでしょう、金属の質感はCLに相通じるものがあります。






レンズは銘玉と謳われるヘキサノン38mm F2.8。4点ゾーンフォーカスと距離計は簡略化されていますが、ファインダー内でも距離を表すアイコンが確認できる仕組みとなっています。

フィルム巻き上げレバーとシャッターの感触もなかなかで、これもCLを彷彿とさせるものです。

さすがにファインダーの見えはCLにはかないませんが、レンズ性能ではMロッコール40mm F2と良い勝負ではないでしょうか。

さて、このカメラはあのアンディ・ウォーホルも愛用していたことで知られています。ウォーホルは、このカメラ以外にも、チノンやキャノンなどのコンパクトカメラを使っていたそうです。

あえてこうした普及機を愛用したのは、大量生産品であるコカコーラやキャンベルスープをモチーフにポップアートを世に送り出したウォーホルらしい選択といえるのではないでしょうか。

オレンジのボタン操作でストロボがカチッとポップアップするところも愛らしい、1970年代を象徴する、ポップなカメラです。

2014年11月11日火曜日

iPhone用 バックロードホーン アイメガホン

東急ハンズに木材を買いに行ったら、面白い商品を見つけました。iPhoneをそのまま台に乗せて音楽を再生すると、音が共鳴してスピーカーになるというアイデア商品です。

売り場に実物が置いてあり、自分のiPhone を置いて試してみると、あら不思議、音が自然に拡がっていくではありませんか!






試聴したのは、オーディオリファレンス用に必ず聴く、アート・ペッパーの「ミーツ・ザ・リズム・セクション」。ペッパーのアルト・サックスが、ミニチュアになって響いているかのような自然な音です。


説明文によると、バックロードホーン構造になっているとのこと。木工工作で組み立てられるという点も興味を惹きました。

箱の中身はこんな感じです。組立図と木片に木工用ボンドがセットになっているだけ。これで定価1.300円(税別)は割高な気もします。

木片はMDFを利用しており、高級感はありません。ちょうど、無印良品で売っている本棚などと同じ素材です。まあ、完成後は自分の好きな色に塗る楽しみもあるということで・・・。



昔から、自作のバックロードホーンに興味があったので、その授業料と考えれば安い買い物かもしれません。

MDFのままでも良かったのですが、木の質感を出したかったので、バイオリンの塗料であるセラックニスを塗ることにしました。セラックは手工品のクラシックギターにも使われる有機素材のニスです。



セラックを塗り終えた状態です。2〜3回は塗り重ねているので、完全に乾くまで一週間ほどかかりそうです。

乾いたら蜜蝋ワックスで表面をコーティングしてみたいと思います。







iPhone 5を載せて音楽を聴いてみました。ロック系ではすこし高音がきつく感じましたが、ジャズや室内楽などはいい感じで響いています。

さすがに、音源がiPhoneのスピーカーなので、低音は期待できませんが、箱庭的に近い距離で聴くにはそれなりに楽しめるのではないでしょうか。

2014年11月9日日曜日

CHINON 35F アンディ・ウォーホルのカメラ

CHINON 35Fというカメラを入手しました。おそらく1980年代前半のカメラだと思います。この時代の主流だったフラッシュ内臓式のオートカメラです。

レンズは35mm F3.8とやや暗めでピントリングも無く、1.5m〜無限の焦点固定式。露出も三段階のみで、フラッシュマークに合わせると、自動的にストロボがポップアップする仕組みになっています。




別にどうということのないカメラなのですが、黒いボディにオレンジのシャッターボタン、手動巻き上げレバー、このクラスにしては見やすくて大きめのファインダー、そして何といっても、握りやすいグリップ内に単三電池2本を格納して使うという、シンプルこの上ないデザイン設計が気に入りました。



2歳の子どものトイカメラ用にと思ったのですが、触っているうちに自分のほうが気に入ってしまいました。

さてこのカメラ、ネットで検索してみると、なんとあのアンディ・ウォーホルも愛用していたそうです。彼が使っていたのはAF付きのタイプでしたが、それを最大限シンプルにしたのがこのCHINON 35Fというわけです。






ウォーホルは、ポラロイドとコンパクトカメラを愛用していて、右の写真で彼が持っているのは、ポラロイドのSX-70とKONICA C35 EFです。

ウォーホルは、チノン以外にもコニカやキャノンのフラッシュ内蔵式のコンパクトカメラを何台か使っていたようです。このうちKONICA C35 EFは、ピッカリコニカの愛称で国内で売れに売れたカメラで、私の実家にも1台ありました。

父が会社の社長からもらったもので、私も何度か借りて撮影したことがありますが、とにかくカンタンでよく写るカメラでした。


他にもコンパクトカメラ使いで有名な芸術家に、アラーキーこと荒木経惟さんがいますが、彼もコニカのBiG Miniを愛用していました。また、愛猫を撮るためにCHINONも使っていたそうです。

ポップアートの先駆者と天才写真家が使っていた、懐かしのコンパクトカメラ。なかなか捨てがたい魅力があります。