2014年12月13日土曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その1

iPhone用のバックロードホーンでその楽しさを味わってしまったので、次は本物のバックロードホーン作りに挑戦したくなりました。
こどもの頃から凝り性なもので・・もうこの性格は治りませんね (^_^;)

組み立て式で手頃なバックロードホーンを探していたら、6cm用のキットをネットで見つけました。仙人工房さんの組み立てキットです。詳しくはこちら

ただし、これだけだと木材のみなので、スピーカーユニットやターミナルなどは自分で調達する必要があります。推奨ユニットは6cmフルレンジで人気のAirWaveか、コストパフォーマンスの高いDayton Audioとのこと。

「百聞は一見にしかず」というわけで、さっそくスピーカーの試聴も兼ねて秋葉原のコイズミ無線へと出かけてきました。

店長らしき人に、試聴したい旨を伝えましたが、忙しいのかとり合ってくれません。そこで、接客の終わった若い店員さんに相談すると、快く試聴させてくれました。「捨てる神あれば拾う神あり」?

そんなわけで、AirWaveのCLF060P2とDayton AudioのND65-8を聴き比べた結果、あまりの違いに戸惑いました。
AirWaveは硬質でメリハリのある音、Dayton Audioは軟質でナチュラルな音。口径と見た目は良く似ているのですが、音は正反対なのです。

迷いに迷ったあげく、アコースティック系のナチュラルな響きにひかれてDayton Audioのほうを私は選びました。



ちなみにロックなどの電気楽器系では、メリハリのある響きのAirWaveのほうが向いていると感じました。

これは聴く人の好みで分かれると思います。

Dayton Audioのほうは1本2,980円(一方のAirWaveは1本3,880円)と、求めやすいのも魅力です。この他、ターミナル、吸音材、配線コードの部材と合わせて約7,500円。

ちなみに仙人工房さんの組み立てキットも7,500円でしたので、総額費用は15,000円ほどになります。安い?

注意)ボンドやハンダごてなどは別に必要になります。

さて、いよいよ組み立てです!
組み立てキットに付いている図面を見ながら、MDFの木材を貼り付けていきます。接着剤には、楽器修理用のタイトボンドを使いました。


話が前後しますが、スピーカーユニットとターミナルの製品名を伝えると、仙人
工房さんのほうであらかじめ穴を開けてもらえるので、特殊な工具は必要ありません。


接着には最初の3枚までは万力を使いましたが、それ以降は使いませんでした。平面同士の接着なので、万力を絞めると接着位置が微妙にずれてしまうからです。

専門的には、もっと良い方法があるのでしょうが、私の場合はあくまで素人の模型作りの感覚でやっておりますので、これで良しとします (^_^;)。そうして組み上がったのがこれら2枚の写真です。

2014年11月19日水曜日

KONICA C35 EF アンディ・ウォーホルのカメラ 2

コニカのC35 EFは、ピッカリコニカとして1970年代半ばに大ヒットしたカメラです。このカメラが発売されるまでは、ストロボは外付けが普通でした。フラッシュ=消耗品という印象がまだ残る時代に、ストロボを内蔵するという逆転の発送から生まれたカメラなのです。

昭和の大ヒット商品として、この商品が発売される前の人気カメラだったオリンパス・ペンの後を継いで、一家に一台の座を獲得した国民的カメラといえるでしょう。



普及機なので、作りは安っぽいと思われがちですが、このカメラには軍艦部と底部に金属が使用されており、意外なほど高級感があります。

ちょうど2年前の1973年に発売されたライツミノルタCLの影響もあったのでしょう、金属の質感はCLに相通じるものがあります。






レンズは銘玉と謳われるヘキサノン38mm F2.8。4点ゾーンフォーカスと距離計は簡略化されていますが、ファインダー内でも距離を表すアイコンが確認できる仕組みとなっています。

フィルム巻き上げレバーとシャッターの感触もなかなかで、これもCLを彷彿とさせるものです。

さすがにファインダーの見えはCLにはかないませんが、レンズ性能ではMロッコール40mm F2と良い勝負ではないでしょうか。

さて、このカメラはあのアンディ・ウォーホルも愛用していたことで知られています。ウォーホルは、このカメラ以外にも、チノンやキャノンなどのコンパクトカメラを使っていたそうです。

あえてこうした普及機を愛用したのは、大量生産品であるコカコーラやキャンベルスープをモチーフにポップアートを世に送り出したウォーホルらしい選択といえるのではないでしょうか。

オレンジのボタン操作でストロボがカチッとポップアップするところも愛らしい、1970年代を象徴する、ポップなカメラです。

2014年11月11日火曜日

iPhone用 バックロードホーン アイメガホン

東急ハンズに木材を買いに行ったら、面白い商品を見つけました。iPhoneをそのまま台に乗せて音楽を再生すると、音が共鳴してスピーカーになるというアイデア商品です。

売り場に実物が置いてあり、自分のiPhone を置いて試してみると、あら不思議、音が自然に拡がっていくではありませんか!






試聴したのは、オーディオリファレンス用に必ず聴く、アート・ペッパーの「ミーツ・ザ・リズム・セクション」。ペッパーのアルト・サックスが、ミニチュアになって響いているかのような自然な音です。


説明文によると、バックロードホーン構造になっているとのこと。木工工作で組み立てられるという点も興味を惹きました。

箱の中身はこんな感じです。組立図と木片に木工用ボンドがセットになっているだけ。これで定価1.300円(税別)は割高な気もします。

木片はMDFを利用しており、高級感はありません。ちょうど、無印良品で売っている本棚などと同じ素材です。まあ、完成後は自分の好きな色に塗る楽しみもあるということで・・・。



昔から、自作のバックロードホーンに興味があったので、その授業料と考えれば安い買い物かもしれません。

MDFのままでも良かったのですが、木の質感を出したかったので、バイオリンの塗料であるセラックニスを塗ることにしました。セラックは手工品のクラシックギターにも使われる有機素材のニスです。



セラックを塗り終えた状態です。2〜3回は塗り重ねているので、完全に乾くまで一週間ほどかかりそうです。

乾いたら蜜蝋ワックスで表面をコーティングしてみたいと思います。







iPhone 5を載せて音楽を聴いてみました。ロック系ではすこし高音がきつく感じましたが、ジャズや室内楽などはいい感じで響いています。

さすがに、音源がiPhoneのスピーカーなので、低音は期待できませんが、箱庭的に近い距離で聴くにはそれなりに楽しめるのではないでしょうか。

2014年11月9日日曜日

CHINON 35F アンディ・ウォーホルのカメラ

CHINON 35Fというカメラを入手しました。おそらく1980年代前半のカメラだと思います。この時代の主流だったフラッシュ内臓式のオートカメラです。

レンズは35mm F3.8とやや暗めでピントリングも無く、1.5m〜無限の焦点固定式。露出も三段階のみで、フラッシュマークに合わせると、自動的にストロボがポップアップする仕組みになっています。




別にどうということのないカメラなのですが、黒いボディにオレンジのシャッターボタン、手動巻き上げレバー、このクラスにしては見やすくて大きめのファインダー、そして何といっても、握りやすいグリップ内に単三電池2本を格納して使うという、シンプルこの上ないデザイン設計が気に入りました。



2歳の子どものトイカメラ用にと思ったのですが、触っているうちに自分のほうが気に入ってしまいました。

さてこのカメラ、ネットで検索してみると、なんとあのアンディ・ウォーホルも愛用していたそうです。彼が使っていたのはAF付きのタイプでしたが、それを最大限シンプルにしたのがこのCHINON 35Fというわけです。






ウォーホルは、ポラロイドとコンパクトカメラを愛用していて、右の写真で彼が持っているのは、ポラロイドのSX-70とKONICA C35 EFです。

ウォーホルは、チノン以外にもコニカやキャノンのフラッシュ内蔵式のコンパクトカメラを何台か使っていたようです。このうちKONICA C35 EFは、ピッカリコニカの愛称で国内で売れに売れたカメラで、私の実家にも1台ありました。

父が会社の社長からもらったもので、私も何度か借りて撮影したことがありますが、とにかくカンタンでよく写るカメラでした。


他にもコンパクトカメラ使いで有名な芸術家に、アラーキーこと荒木経惟さんがいますが、彼もコニカのBiG Miniを愛用していました。また、愛猫を撮るためにCHINONも使っていたそうです。

ポップアートの先駆者と天才写真家が使っていた、懐かしのコンパクトカメラ。なかなか捨てがたい魅力があります。

2014年10月22日水曜日

セコニック オートリーダー L-188 修理 その2

L-188 の修理について、京都の harada さんから有益な情報をいただきました。こちらがそのブログです! ブログを拝見したところ、L-188 には可変抵抗があり、測定値調整はそこでできるとのこと。

これは朗報!というわけで、さっそくリベンジしてみました。L-188 は3本のプラスネジで止められているだけなので、精密ドライバーで簡単に開けられます。





上面のカバーを外すと右の写真のような基板が出てきます。メーター下の左側に2つの基板が縦に並んでますが、上の金具が可変抵抗になっていて、これを回転させることで測定値の調整ができるそうです。

この L-188 は、2段オーバーの値を指しているのですが、金具を時計方向に回転させることで、測定値を2段下げることができました。



前回の修理の時に受光素子にかぶさっていた透明の防水シートがはがれてしまったので、別のシートを小さく切ってシール状にしてから、受光素子に貼り付けました。
(通常、この部分はさわる必要はありません。あくまで参考のため載せております)

前回の修理でカバーにタイトボンドで貼り付けたグレーフィルターは取り外してあります。



今回は、測定ガイド用に同じセコニックのツインメイト L-208C(写真左側)を使いました。デジタルメーターとの比較でも適正値を表示してくれる優れた露出計です。

L-188 と同じくアナログ表示なので、可変抵抗の調整もしやすかったです。これでオートリーダー L-188 が無事に復活しました!情報をいただいた harada さんには、この場を借りて御礼を申し上げます。

2014年10月18日土曜日

セコニック オートリーダー L-188 修理 その1

マニュアルカメラのニコンFと、オリンパス・ペンSを購入したのをきっかけに、防湿庫に眠っていたセコニックを点検してみました。

いにしえのフィルムカメラには、露出計もアナログのほうがお似合い!? というわけで、オートリーダー L-188 の測光値を調べたところ、同じくセコニックのマルチマスター L-408(写真左側)より2段オーバーの数値が出ました。


 
このオートリーダーは、中古で買った時から数値がオーバー気味だったので、一度セコニックのショールームで診てもらったことがあります。

無料点検だったので仕方ないのかもしれませんが、測定基準範囲とのことで、ほどなく返されたのを覚えてます。L-188 にはよくあることだったのでしょうか?





この露出計の場合、おそらく測光素子の電圧オーバーが原因のはず。L-188 は CdS式なので、LR44 か SR44の電池が必要です。電池がローバッテリーになれば、測定値は正常になるのでしょうが、これでは頼りになりません。

こうしたアナログ露出計とは、おおらかな気持ちで付き合うべきなのでしょうが、測光値のズレはやはり気になります。

そこで、中を開ければ目盛り調整用のネジがきっとあるはず!と考え、大胆にも分解修理に臨みました。

分解してみると、内部はいたってシンプルです。中央の針を固定しているネジがありましたが、回転する構造ではないので、調整用ではないようです。



セコニックでは、オートリーダーの測定値調整をどのように行っていたのでしょうか・・・。

 

試しに、市販のカラーフィルターを受光部にあててみると、グレーフィルターの2枚重ねで、ほぼ適正値を差すことがわかりました。

そこで、フィルターを受光部に合わせて丸くカットし、タイトボンド(水で薄めて使え、乾くと半透明になる)で接着してみました。反則ワザかもしれませんが、実用的には問題なく使えそう!?です。

2014年10月6日月曜日

Nikon F 黒 アイレベル 日本光学マーク

 ニコンF黒のアイレベルを買ってしまいました。オークションで「いますぐ落札」…いわゆる大人買いというんでしょうか?

日本光学マーク入りで中古美品レベル、動作確認済み、云々。以下、出品者さんの説明によると…

「日本光学マーク付き前期型ボディのブラック」は当時、ブラック=カラスの色ということから人気がなく、生産のほとんどはクロームボディでした。よって「前期型の日本光学マーク付ブラックボディ」は、きわめて珍しく特に状態の良いものはこのオークションでも月数台出るか出ないかの非常に貴重なアイテムです」。


う〜ん、月数台出るなら貴重でもないのでは…と思いながらも、なかなか巧みな説明文です。折しも、Facebookの「フィルムカメラ部」に入会したばかりだったこともあって、入会記念に、伝説の名機を手に入れよう!と、2014年9月27日(土)早朝、このカメラはめでたく自分のものとなりました。




 実は、中古のニコンFを買うのは、初めてではありません。

20世紀末に突如として起こったクラカメブーム前夜、当時30代だった自分は、ライツミノルタCLから突如ライカウィルスに感染、以来、バルナックからM型ライカのほぼ全機種をコレクションするまでに至ったのでした。

そんなライカ熱も数年で治まっていき、1台、また1台と消えていくなか、替わりにニコンF、F2、F3といった一眼レフの実用機が増えていったのです。



その後、世の中は本格的なデジカメ時代へ突入。フィルムメーカーが、次々と35mmフィルムの生産中止を発表するなか、空前のクラカメブームも急激に冷めていったのでした。

ライカのレンジファインダーとニコンのマニュアル一眼レフをひと通り集めた結果、我家に残ったのは右の3台でした。ニコンF3、FE2、ミノルタCLE、それに各種交換レンズ…。



このリストラ後は、これらカメラに触れることもなく、防湿庫にしまったまま長い月日が流れました。

状況が変わったのは、レンズ交換式のミラーレスカメラが登場してからです。アダプターを介せば、いにしえのオールドレンズがデジタルで使える!これは朗報でした。

早速、Sony NEX-C3に続いてライカMマウントとニコンFマウントのアダプターを入手してからは、我家の防湿庫で眠っていたオールドレンズがふたたび活躍する時がやってきました。

そして、Facebookの「フィルムカメラ部」への入会。これに拍車がかかって、ニコンFの再購入に至ったというわけです。

マニュアル機には、露出計が必須ということで、防湿庫に眠っていた2台のセコニックを点検した所、アナログ式のL-188の測定値が2段ほどズレていることに気づきました。

ということで、その修理結果はまた後で報告します。