2018年9月25日火曜日

USBで充電可能なBluetoothスピーカー『CAN SPEAK』が完成!

空き缶を使ったアクティブタイプのスピーカーが完成した。今までつくってきた缶スピーカーは、アンプにつないで音を出すパッシブタイプだったが、今回のスピーカーは内部にアンプを搭載しているのでそのままの状態で音が出るしくみだ。アンプの出力はひとつなのでスピーカーもひとつ、つまりモノラルで音楽を聴く方式である。

電源はUSBから供給でき、リチウム充電池を内蔵しているので充電すればポータブル・スピーカーとして使うことができる。トップには、5.5cmのフルレンジスピーカーユニットを配し、ボトムには同じく5.5cmのパッシブラジエーターを備えることで、高域から低域まで過不足のないハイファイサウンドを楽しむことができるようになっている。

また、Bluetoothを内蔵しているのでスマホやタブレット、パソコンから音源を飛ばして音楽を再生できるしくみだ。最近の若年層リスナーの間では「ステレオはヘッドホン、部屋ではスマートスピーカーを使ってモノラルで音楽を聴く」というスタイルが増えている。今回開発したスピーカーは、こうした現代的なニーズに応えたものだ。
スピーカーの筐体には、キャンベル・スープ缶を使っている。テーブルの上に置いて音楽を聴くと、そのポップアート的なデザインテイストと透明感のある音が溶けあって、まわりの空気を新鮮にしてくれる。単なるスピーカーを超えたサウンドスカルプチャーのような効果をもたらすのである。

キャンベル・スープに限らず、こうした空き缶は食べ終わったら捨てられてしまう運命にある。『CAN SPEAK』には、こうした廃材を捨てずに別の道具としてリバースさせたいという、環境に配慮していく意志も込められているのだ。
最後に、実際に音楽を流している動画をアップしたので、興味のある方は再生してみてほしい。小さなドラム缶から出てくる音は、繊細で伸びやかな高域と、弾力感のある低域が特徴だ。表面と裏面に同じサイズのスピーカーユニットとパッシブラジエーターを備えているため、楽器のドラムと同じように音が響いてくるのがこの動画からも伝わるだろう。

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