モノタロウに頼んでいた、リトルカブ初代のシルバーメタリック純正色(スパークリングシルバーメタリック NH-295M)が予定より一週間も遅れて届いた。NH-295Mの缶スプレーはすでに廃番となっており、調合して同色をつくるのだそうだ。
職人による手作業なのでどうしても時間がかかるのは仕方ないのだが、注文から3日以内の発送だったはずなのに、これだけ遅れるとは…ちょっと予想外である。届いた缶スプレーにはホンダのマークが入っていて、純正色であることをホンダも保証している点については安心だ。
さて、さっそく塗装作業に入ろう。塗装がハゲているハンドルの塗装面近くをマスキングテープと新聞紙で丹念に覆っていく。塗装でいちばん大事なのは、このマスキング作業であるといっても過言ではないだろう。
ハンドルまわりで一番気を使うのは、バックミラーやハンドグリップといった突起したパーツである。塗装面に接するウインカーやフロントライトなどはマスキングテープで直接覆い、塗装面からやや離れた箇所は新聞紙を使ってマスキングすると効率が良い。
マスキング作業が終わったら、いよいよスプレー塗装に入っていく。吹き上げをきれいに仕上げるコツは…。
1)塗装面をアルコールを含ませた布でよく拭いておく。
2)スプレーをよく振って塗料をしっかり混ぜ合わせる。
3)塗装面から20〜30cm、噴射口を離して少しずつスプレーを噴射する。
この3つさえ守っていれば、大きな失敗をすることはないだろう。
今回は、塗装ハゲの激しい箇所を重点的に塗装したが、さすがに純正色だけあって、塗料が乾くと元の色と同化して境目はほとんど分からなくなる。
ただし、万が一乾いたときに塗装ムラが出てしまうのはいやなので、ハンドル全体をスプレーすることにした。
スパークリングシルバーメタリックを3回塗り重ねたら充分乾くまで待ち、同じくスプレー式のクリアラッカーを2回吹き重ねる。これでハンドル面の塗装は終了。
次は、フロント・フェンダーである。耐水紙ヤスリで汚れを落とした結果、案の定塗装ハゲができてしまった。
フェンダー全体にシルバーメタリックを2回吹いたあと、クリアラッカーを2回塗り重ねる。今回の作業は、ひとまずこれで終了。とりあえず、一番気になっていた箇所の補修は無事にやり遂げることができた。
他にもリア・フェンダー、リア・サスペンション、リア・ウインカー、チェーンカバー、リムなどのサビが気になるので、少しずつメンテナンスしていこうと思う。
ところで、塗装終了後に鳴らなかったクラクションスイッチの隙間からCRC(KURE 5-56)を吹いた後でスイッチを数回押してみると…電気接点が復活したのだろう、カブ独特のピーッという音がしてクラクションもよみがえった。
まもなく30,000kmを越えようというこのリトルカブ。日常の足として、まだまだ現役なのはもちろん、さらにメンテナンスを加えていって、もっともっと愛着が湧くような、かわいいバイクに育ててあげたいものである。
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