2015年1月3日土曜日

fostex FE83En バックロードホーン 組み立て記 その1

自作スピーカーづくりの楽しさに目覚めてしまい、試作第一号機の6cm用バックロードホーン(スピーカーユニットはDayton Audio ND65-8)では飽きたらず、早くも第二号機の製作に取りかかりました。

今回は、amazonでも評価の高い8cmフルレンジユニットのfostex FE83Enと、吉本キャビネットのエンクロージャーキットBW-800の組み合わせで行くことに決めました。




吉本キャビネットの木材は、さすが専門メーカーだけに精度も高く、組み立ても容易に行えました。

タイトボンドでの接着は前回と同様です。あらかじめ接着用の縁取りがしてあるので、作業も楽しくスムーズに運べます。

下2枚の写真がバックロードホーンの内部構造となります。試作第一号機のバックロードホーンと同様、MDF材を使用したキットですが、こちらのほうがサイズが小さく、板も薄めです。

この後、最後の側面板を接着すればエンクロージャーの完成ですが、この接着は対角線上に浮きが生じやすいので注意が必要です。

半乾きの状態で確認したところ、2本とも浮きがありましたので、2本を重ねて箱馬の状態にして小1時間ほど座ると、ぴったり密着させることができました。

2014年12月29日月曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その7

デジタルアンプが届いてエイジングも2日目を迎えました。

使用ユニットのDayton Audio ND65-8は、お店で試聴した際には、やや渋めの印象でしたが、今回導入したデジタルアンプとは相性がいいのか、だいぶ明るい音になりました。







オーディオリファレンス用のアート・ペッパー「ミーツ・ザ・リズム・セクション」を試聴してみましたが、バランスもなかなか良いです。

目の前で聴いている限り、とてもこのサイズからは想像できない鳴りっぷりで、やはりこれはバックロードホーンの威力なのでしょう。

フルレンジの利点である、定位の良さに加えて、音の広がり感、奥行き感が増し、とても立体的なサウンドです。


2chステレオなのに、ドラムのリムショットが右奥のほうから聴こえたり、ギターやヴォーカルなどは、宙に浮き上がって聴こえます。

これまで、それなりにオーディオには凝ってきたつもりですが、今まで体験したことのない未知の世界が、目の前で広がっています。お金だけでは買えないものをひとつ知ることができました。

2014年12月28日日曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その6

低出力のハイブリット真空管アンプでは、 バックロードホーンの威力を発揮できなかったので、話題のデジタルアンプを導入することにしました。

Tripath TA2020というチップを搭載した、Lepai LP-2020Aです。新品で3,000円前後とお手頃で、ユーザーの評判も良いのですが、実際はどうなのでしょうか・・・?

ネットで注文すると、翌日には商品が届きました。封を開けると、アルミ筐体の小さなアンプが出てきました。横幅はiPhone5よりも小さいサイズです。
この中に、右記のような基板が入っています。真ん中のヒートシンクが付いているICがTA2020。回路はシンプルそのものです。

さて、肝心の音はというと・・・。透明感があって解像度が高く、すっきりとした響きです。

バックロードホーンとの相性も良く、能率の低いDayton Audio ND65-8を十分に鳴らすパワーもあります。デジタルアンプというと、硬質で冷たい響きをイメージしていたのですが、そうではありません。
また、このアンプは音楽ソースを選ばず、ジャズ、ロック、クラシック等どのジャンルもそつなくこなしてくれます。

真空管とトランジスタの中間とでもいうべき“限りなく透明に近い音”で、まったく癖がないのです。iPodやPCの音もとても瑞々しく聴かせてくれます。

消費電力も少ないので、24時間連続でエイジングしてますが、聴き疲れもありません。バックロードホーンの感想についてはまた書きます。

2014年12月26日金曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その5

エンクロージャーの塗装がひと通り終わりました。試行錯誤しながら塗装方法をいくつか試してみたところ、着色ニスの場合は、スプレーよりも刷毛塗りのほうが適していることがわかりました。

スプレーの場合、塗装面からなるべくノズルを離して薄く塗り重ねるのがコツですが、なかなか均一に塗れず、どうしても斑になってしまうのです。しかも、塗料が粒子状になって表面がザラついた感じになってしまいます。



スプレーが乾かないうちに刷毛で表面を拭ってみると、少しだけ滑らかになりました。あせらずに、少しずつ刷毛で塗り重ねるのが一番良さそうです。

次はスピーカーユニットとターミナルの取り付けです。Dayton Audio ND65-8にファストン端子を結線し、スピーカーユニットの背部には吸音材を仕込みました。


このバックロードホーンは、テーブルの上などで使う予定なので、アンプはなるべくコンパクトなほうが使い勝手が良いと思い、North Mountain LaboratoryのDA-200という個人製作のハイブリッド卓上真空管アンプを購入しました。

真空管は12AU7を使用、コンデンサにスプラグ製のオイルコンデンサ、ビタミンQを使った可愛らしいアンプです。


iPodをRCAに変換して入力端子に差し込み、スピーカーとアンプの配線はバナナプラグの自作ケーブルを使いました。

音を出してみると、随分とまるい音で意表を突かれました。Dayton Audio ND65-8は能率が低いので、それなりに出力の大きいアンプでないと威力が発揮されないようです。




考えたあげく、最近流行りのデジタルアンプ、Lepai LP-2020A+ Tripath TA2020-020を注文することにしました。やはり、サイズがコンパクトであることが第一条件だからです。

デジタルアンプでの試聴結果は、またアップします。

2014年12月21日日曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その4

ローズウッドの着色ニスを塗装していると、ふと頭に浮かんだものがあります。フランク・ロイド・ライトの照明器具「タリアセン」です。

元々は、着色ニスの塗装に失敗したのが原因ですが、このタリアセンの照明のように、ローズ、赤、黒の組合せでスピーカーを塗装したらどうなるのだろう?






いったんそう思ったら、まずやってみよう!という衝動が抑えられなくなるのが私の悪いところです。こうなるともう止められません(^_^;) 近所のDIYショップで油性塗料を買ってしまいました。油性のつや消し黒と赤の2色です。

さっそく、バックロードホーンの内部側をつや消し黒、開口部の階段上になっている化粧板には赤を塗ってみました。実はこのバックロードホーンは、ここがデザイン的なアクセントになっています。
着色ニスとは違って、油性ペンキの塗装は色ムラも出ないのでカンタンです。マスキングは必須ですので、色を塗り分ける際にはご注意ください。

良くも悪くも、スピーカーとはかけ離れたイメージになったのではないでしょうか。まだ、全面塗装が済んでませんが、一体どんな風に仕上がるのでしょうか?

2014年12月19日金曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その3

 スピーカーユニットの内部配線は、ハンダの直付けでも良かったのですが、将来的にスピーカーユニットを交換することも視野に入れて、取り外しが簡単にできるファストン端子で接続することに決めました。

6cmのフルレンジユニットは、AirWaveをはじめFosterなどからも数種類発売されており、ファストン端子なら手軽にユニットを付け替えて音の違いを楽しむことができるというわけです。


 

調べてみると、ファストン端子には、大(L)中(M)小(S)のサイズがあるようです。近くのDIYショップで探しましたが、オーディオ用の金メッキのものは置いてないとのこと。


そこで、コイズミ無線まで出向いてオーディオ用のファストン端子を買ってきました。Dayton Audio ND65-8の場合は、 中(M)と小(S)の組み合わせだそうです。



ターミナルは、同じくコイズミ無線で買ったART TS-177(2)というバナナプラグ対応のものにしました。

さっそく、ハンダ付け作業を行いました。Rが赤い線で(M)の端子、Lが緑の線で(S)の端子です。スピーカーユニットには(M)が+側、(S)がー側に直接差し込めるようになってます。

ファストン端子には、金メッキの端子部分を絶縁できるように、透明のビニールカバーが付いてましたが、これを取り付けずにハンダ付けしてしまいました。しかし、端子の金属部分がスピーカーのマグネットに接触する可能性があることが後でわかり、ハンダをやり直してビニールカバーを再度取り付けました。
一番下の写真が、ターミナル背面に直接ハンダ付けされたLRの配線です。その先端にはファストン端子がハンダ付けされています。

ファストン端子の金メッキ部分に、ビニールの絶縁カバーが付いているのが確認できるかと思います。

2014年12月17日水曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その2

エンクロージャーの接着が終わったので、次はいよいよ塗装の工程です。近所のDIYショップで塗料と刷毛を買ってきました。 

エンクロージャーの素材であるMDFへの塗装はなかなか難しく、一回で上手く塗ろうとしてもそう簡単には行きません。

まずは、MDF全体にサンディングシーラーを刷毛で塗ります。3~4回塗り重ねてから、400番の紙やすりで全体をサンディングし
て、表面を平らにしていきます。

 
MDFは、とくに木の切口部分の吸い込みが激しいので、サンディングシーラーなどで目止めを行わないと、塗料が定着せずにどんんどん中へ染みこんでしまいます。

私はサンディングシーラーを全面に塗りましたが、切口以外の表面はすでに目止め済みなので、ここは塗らなくても大丈夫だと思います。

ちなみに、サンディングシーラーにはラッカーうすめ液を6:4くらい加えて希釈しています。うすめることで、刷毛塗りがよりしやすくなります。

左がサンディングシーラーを塗った表面を紙やすりでサンディングした状態です。サンディング用のゴムあてがあると、スムースに作業が行えます。



 
下地処理が終わると、いよいよ本塗装の段階です。私は、一般的なスピーカーと同様の仕上げを想定したために、ローズウッドの着色油性ウレタンニスを選びましたが、これは失敗だったかもしれません。

MDFの表面は、サンディングシーラーで下地処理したにもかかわらず、ニスの定着が悪く、部分的にムラが出てしまうのです。

 


着色ニスではなく、仕上げはクリアーのウレタンラッカーで良かったように思います。

この場合、色は元のMDFのままですが、ラッカーの光沢が入るので、雰囲気はぐっと良くなるはずです。むしろ、MDFの色を活かしたほうが、手作りスピーカーらしさが出て良いかもしれません。

作業を進めるうち、MDFは塗装に適さない材質であることがはっきりしてきました。刷毛塗りは難しそうなのでスプレーを使いましたが、それでも塗りムラが出てしまうのです。




 
木の素材感を活かすように配合されている半透明のニスでは、MDFには思うように塗装できません。

また、塗料は油性ではなく水性のほうが作業しやすいこともわかりました。今まで、楽器などでは水性塗料を使ってきましたが、匂いや乾き時間、仕上がりも含めて水性のほうがあきらかに優れていると思います。

今回はもう手遅れなので、塗装を全部はがさない限り油性で進めるしかありません。

写真では、塗りムラは目立ちませんが、近くでみるとあきらかです。気泡のような斑点が塗装面に入っています。一旦この状態で乾燥させてから、再度サンディングして塗り重ねてみようと思います。